(写真)手前:データ移行アプリ内蔵SSD「SSPD-SUTC/Sシリーズ」
奥:ZOTAC様機材提供 クリエイター向けミニPC「ZBOX MAGNUS EN374070C」
(記事公開日:2025年1月16日)
2025年10月14日にWindows 10のサポートが終了します。サポートが終了しても利用することはできますが、不具合修正や脆弱性のセキュリティ修正、何かトラブルが発生した場合のサポートを受けることができなくなります。
そのため、Windows 11非対応のPCをお使いの場合は、Windows 10のサポート終了前にWindows 10PCからWindows 11PCへの切り替えおよびデータ移行が必要ですよね。特に大容量のデータを扱うクリエイターのみなさんは、大容量データをどうやって移行したら良いか、お悩みではないでしょうか。
今回、ZOTAC様よりクリエイター向けミニPC「ZBOX MAGNUS EN374070C(Windows 11プリインストール)」の機材をご提供いただき、実際にデスクトップPC(Win10)からミニPC(Win11)へのデータ移行を行いました。その手順と使用感を詳しくレポートします。
(写真)CG作成や動画編集はデータ容量が大きい
クリエイターが大容量ファイルで抱える悩みで、一番に挙げられるのは、ストレージの容量やデータのバックアップであることは間違いありません。
撮影した写真や動画、3Dモデリングなどのオリジナル素材、デザイン、映像編集した素材、レンダリングデータ、バックアップデータなど、作品づくりの各工程で発生するデータ量は膨大になります。
これらのデータ保存には、クラウド保存かローカル保存の2つに分かれると思います。どちらの方法を選ぶかは、利用シーンや予算、データの取り扱いや頻繁なアクセスが求められるかどうかによって最適な選択が変わります。
どちらにしても、PC環境が変わる際のデータ移行は、移行後も問題なくPC作業が継続できるように、慎重かつスムーズに済ませたいですね。
(イメージ)クラウド利用でのデータ移行
データ移行には様々な方法があります。例えばMicrosoftはOneDrive(クラウド)でのデータ移行を推奨しています。OneDriveは5GBまで無料、それ以上は年ごとにサブスクでの課金が必要となります。
すでにOneDriveでデータを同期している場合や、もともとクラウドをメインで利用していた方はそのまま使用して、データ移行する方法が一般的かもしれません。
(参考)「Microsoft 365」クラウド ストレージの価格とプランの比較
(イメージ)ローカル環境(外付けHDDなど)の場合のデータ移行
これまで、外付けHDDなどにデータ保存していた方は、そのままお使いの外付けHDDを使用してデータ移行することも可能ですが、データの選別が必要であったり、移行漏れが発生したりする可能性などのデメリットもあり、十分とは言えません。
また、別の方法としてOneDrive(クラウド)を利用してデータをコピーするとなると、新たにサブスク課金が必要となります。また、クラウドへ大容量データをアップするには非常に時間がかかり、ネット環境が不調だとデータ確認も大変です。
そもそもクラウドは、自分の手の届かないデータがおかれている不安もあります。逆にクラウドを使わず、現状のまま外付けストレージやNASを利用してファイルコピーするにも、データの選別が手間だったり移行漏れがあったりして、移行できるかどうか心配ではないでしょうか。
データ移行における「クラウド保存」と「外付けSSD保存」の比較表を作成しました。データ移行時に考慮すべきさまざまな要素を整理して比較します。
項目 | クラウド保存 | 外付けSSD保存 |
---|---|---|
コスト | サブスクにより継続的に課金され、容量が大きいとコストが増加する。 | 購入時の初期費用は必要になるが、ランニングコストは不要。 |
ストレージ容量 | サブスクのプランにより容量を選べる。 | 購入時に容量を選べる。 |
データ転送速度 | インターネット回線速度に依存し、アップロード・ダウンロードの時間がかかる。 | USB規格(USB 5Gbps)などに則った転送速度。SSDはHDDよりも高速。 |
作業環境 | インターネット接続が必要。接続が不調だとデータ確認も大変になる。 | インターネット接続なしでも作業可能。 |
セキュリティ | 暗号化、認証システムがあっても、自分の手の届かない場所にデータがおかれている不安がある。 | 自分の手元にデータがある安心感。機種によってはロック機能などを搭載。 |
(写真)軽量・コンパクトサイズのポータブルSSD「SSPD-SUTC/Sシリーズ」
クラウド保存よりローカル保存を考えたいクリエイターさんへ、データ移行の悩みも解決でき、移行後の定期バックアップにも最適なI-ODATAの移行アプリ付きSSD「SSPD-SUTC/Sシリーズ」をおすすめします。
容量は500GB/1TB/2TB/4TB/8TBと幅広くラインアップされており、ご利用用途に合わせて選べます。「SSPD-SUTC/Sシリーズ」を使った場合の最大のメリットは、SSDならではの高速なデータ転送と、専用アプリによる高速なデータ移行になります。
みなさんご存知のように、SSDはHDDよりも高速転送が可能なため、普段のローカル保存の読み書きやデータバックアップも、短い時間で完了します。「SSPD-SUTC/Sシリーズ」の通常データ転送速度は読みこみ/書き出しともに約380MB/sと高速です。
「SSPD-SUTC/Sシリーズ」のデータ転送速度
また、内蔵のデータ移行専用アプリ「Sync Connect+ データ移行マネージャー」を使った場合、エクスプローラー上で通常のファイルコピーする場合と比べ、短時間でバックアップが可能です。データ容量100GBあたりでは通常コピーで約18分かかるところ、専用アプリなら約10分になり、約44%の時間短縮になります。
データ移行アプリを使ったコピー時間
さらに、アプリ「Sync Connect+ データ移行マネージャー」は、対象ドライブのデータを“まるごと”バックアップするので、データ選別の手間なし・移行漏れも心配なしで、データの復元時には必要なデータのみを選択して復元できます。
※復元時は選択したファイルやフォルダのみ復元します。システム設定等の復元は行えません。
※測定環境はSSPD-SUTC/Sシリーズ商品ページをご確認ください。
データ移行後も、データ保存先として、定期バックアップ先としてもたっぷり使用できます。「あんしんオートロック機能」搭載でランサムウェアからも大事なクリエイティブを守ります。
(イメージ)「あんしんオートロック機能」搭載の定期バックアップ
(写真)クリエイター向けミニPC「ZBOX MAGNUS EN374070C」
今回は、現状のWindows 10のデスクトップPCから、機材提供を受けましたZOTAC様のクリエイター向けミニPC「ZBOX MAGNUS EN374070C(Windows 11プリインストール)」へデータを実際に移行させたいと思います。
ZOTAC様のクリエイター向けミニPC「ZBOX MAGNUS EN374070C」は、第13世代Intel Core i7モバイルプロセッサーとNVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop GPUを搭載し、クリエイティブな趣味を持つ方やプロフェッショナル向けに特別に設計された強力なマシーンです。
本体サイズは203mm(W)×210mm(D)×62.2mm(H)のコンパクトサイズです。薄くて小さな筐体にクリエイティブ作業に申し分のない性能が詰め込まれています。
(写真)ミニPC「ZBOX MAGNUS EN374070C」のサイズ
OS | Windows 11 Pro 64bit |
---|---|
CPU | Intel® Core™ i7-13700HX(16コア/24スレッド、2.1 GHz/最大5.0GHz) |
GPU | NVIDIA GeForce RTX™ 4070 Laptop GPU 8GB GDDR6 128-bit |
メモリ | 16GB DDR5 SODIMM(16GB×1、空き×1)※最大64GB |
ストレージ | 512GB M.2 NVMe SSD×1、(空き M.2 NVMe SSD×1)※RAID 0/1 対応 |
また、接続端子も充実しており、様々なデバイスとの接続に対応できます。
(写真)ミニPC「ZBOX MAGNUS EN374070C」の端子(前面)
(写真)ミニPC「ZBOX MAGNUS EN374070C」の端子(背面)
クリエイター向けとしてスペックが良いことと、何よりミニPCですので、省スペースで快適な環境が実現できます。ミニPCは従来のデスクトップPCに比べて圧倒的にコンパクトなサイズで、限られたスペースを有効活用できます。
(写真)左:デスクトップPC 右:ミニPC
デスク周りのビフォー・アフターを比べてみても、ミニPCは単なる小型化だけでなく、スペース活用や作業環境の快適性、効率性を追求した選択肢です。デスク周りの整理整頓や快適な作業環境を求める方にとって、大きなメリットを提供します。
(写真)デスクトップPCの場合
(写真)ミニPCの場合、ディスプレイのフレーム下の隙間にも設置できる
(写真)アプリ「Sync Connect+ データ移行マネージャー」搭載SSD
(写真)Windows 10搭載の旧デスクトップPC
実際にアプリを使って、Windows 10搭載のデスクトップPCから、Windows 11搭載のミニPCへデータを移行してみました。
今回のデータ移行は次のようなイメージになります。「SSPD-SUTC/Sシリーズ」をWindows 10搭載の旧デスクトップPCに接続して、バックアップを取ります。次にWindows 11搭載の新ミニPCに「SSPD-SUTC/Sシリーズ」をつなぎ換えて復元します。
(写真)今回のデータ移行のイメージ
バックアップと復元には、「SSPD-SUTC/Sシリーズ」に内蔵された専用アプリ「Sync Connect+ データ移行マネージャー」を使います。このアプリを使ったデータ移行の手順については、I-O DATA MAGAZINE「企業におけるWindows 11導入時のPC入れ替えに便利。データ移行アプリ内蔵のセキュリティHDD」で紹介していますのでご参照ください。
はじめに、データの移行元であるWindows 10搭載の旧デスクトップPCに「SSPD-SUTC/Sシリーズ」を接続します。
(写真)Windows 10搭載の旧デスクトップPCに「SSPD-SUTC/Sシリーズ」を接続
次に本商品に内蔵の移行アプリ「Sync Connect+ データ移行マネージャー」を起動し、メニューから[データのお引越し]-[まるごとバックアップ]を選択します。
(写真)「Sync Connect+ データ移行マネージャー」を起動
データ移行用のバックアップデータの作成が始まります。今回、約100GBのデータを移行しましたが、たったの約10分でした。『SSD』+『専用アプリ』による速さには納得です。エクスプローラーで選びながらコピーしていたのでは、もっと時間がかかることでしょう。
(キャプチャー)移行用のバックアップデータを作成中
続いて、移行先のWindows 11搭載の新ミニPCへ「SSPD-SUTC/Sシリーズ」を接続します。
(写真)Windows 11搭載の新ミニPCへ「SSPD-SUTC/Sシリーズ」を接続
新ミニPCで「Sync Connect+ データ移行マネージャー」を起動し、メニューから[データのお引越し]-[データの復元]を選択し、バックアップしたデータを移行します。
(写真)Windows 11搭載の新ミニPCへバックアップしたデータを移行
復元に要した時間は、バックアップと同様に約10分でした。今回の100GBのデータ移行はバックアップと復元の両方合わせて約20分で終えることができました。速さもさることながら、アプリの操作メニューもシンプルで、かんたんに移行することができました。
移行するデータ容量が多くなれば、もっと時間がかかります。コピーが完了するのを待つだけのことかもしれませんが、結構ストレスになりますので、少しでも速いことはとてもメリットに感じました。
また、移行後も定期バックアップ用として使え、急なPCの故障やデータ消失に備えることができ、とても重宝します。バックアップでは『あんしんオートロック機能』も搭載しているので、ランサムウェアの脅威への対策にもなり、安心して利用することができます。
(写真)簡単&スピーディにデータ移行できる「SSPD-SUTC/Sシリーズ」
大容量データを扱うクリエイターには、クラウド保存もいいけど、速さが有利なSSDを使ったローカル保存はとても魅力的です。データ移行にも、データ保存・バックアップにも、I-O DATAのSync Connect+データ移行マネージャー搭載SSD「SSPD-SUTC/Sシリーズ」をおすすめします。
◎関連リンク
Sync Connect+ データ移行マネージャー搭載SSD
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(商品ページ)(購入ページ)
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(商品ページ)
本記事の内容については、サポートのお問い合わせ対象外となります。予めご了承ください。