【2.5GbE対応】大容量・高速NASで快適に動画作成・バックアップ!

(写真)左:2.5GbE対応 2ドライブNAS「HDL2-LEシリーズ」 右:2.5GbE LANアダプター「ETQG-US3」

(写真)左:2.5GbE対応 2ドライブNAS「HDL2-LEシリーズ」 右:2.5GbE LANアダプター「ETQG-US3」

(記事公開日:2025年2月14日)

家族やイベントの動画を個人で編集し、特別な思い出を保存するには、データ管理も重要です。そのため、NAS(ネットワーク接続ストレージ)を活用して高速かつ効率的にデータを保存できればとても便利ですね。

NASを導入することで、大容量の動画データも安全に保管でき、家庭内の複数デバイスから簡単にアクセス可能になります。また、編集作業時のデータ転送もスムーズになり、効率が大幅に向上します。動画作成と共有を快適にするには、NASを活用するのがおすすめです。

超高速NAS!
読み込み最大約294.2MB/s、書き込み最大約266.2MB/s

(写真)超高速NAS「HDL2-LEシリーズ」

(写真)超高速NAS「HDL2-LEシリーズ」

今回ご紹介するNAS「HDL2-LEシリーズ」の特長として、2.5GbE対応のLANポートを搭載し、超高速転送を可能にしています。2.5GbEは、従来の標準である1GbEと業務利用で増えている10GbEの中間的な速度になります。

(写真)NAS背面の2.5GbE対応LANポート

(写真)NAS背面の2.5GbE対応LANポート

1GbEより約2.5倍速い通信速度を実現し、より高解像度の動画や大容量データの転送が快適になります。2.5GbEのメリットは、既存ケーブルがそのまま使えることです。一般的なカテゴリー5eまたはカテゴリー6のLANケーブルが利用できるため、新しい配線は不要で、導入コストを抑えられます。

(写真)LANケーブルに印字されているカテゴリー5eの規格名

(写真)LANケーブルに印字されているカテゴリー5eの規格名

2.5GbE対応のNAS「HDL2-LEシリーズ」は、RAID 0の場合で、読み込み時は最大約294.2MB/s、書き込み時は最大約266.2MB/sの高速データ転送を実現しています。また、RAIDeX(拡張ボリューム)(出荷時設定)の場合で、読み込み時は最大約201.6MB/s、書き込み時は最大約142.9MB/sです。

RAID 0の場合の公称値

RAID 0の場合の公称値

RAIDeX(拡張ボリューム)の場合の公称値

RAIDeX(拡張ボリューム)の場合の公称値

また、ARMアーキテクチャを採用したクアッドコアCPUにより、PCやスマホなど複数デバイスから同時アクセスしても、速度低下を最小限に抑えて安定した読み書きができます。

最大16TBの大容量、独自技術「RAIDeX(拡張ボリューム)」で
データをしっかり守る

(写真)容量の大きな動画編集データもNASへバックアップ

(写真)容量の大きな動画編集データもNASへバックアップ

「HDL2-LEシリーズ」の容量ラインアップは、2/4/8/12/16TBが用意されています。将来的に容量を拡張したい場合に、自分で内蔵HDDドライブをかんたんに交換することもできるので、導入時は少ない容量からスタートし、利用状況に合わせてあとから容量を増やしていく方法もおすすめです。

「HDL2-LEシリーズ」は内蔵HDDドライブを2台搭載しており、2台のHDDに同じデータを書き込みます。万が一、1台のHDDに故障があった場合でも、もう1台に同じデータが保存されているため、大切なデータが失われるリスクが低くなります。

個人利用であっても大切なデータが失われてしまっては大変ですから、2重保存はデータを守る観点からもおすすめの保存手段となります。中でも、「RAIDeX(拡張ボリューム)」はNASのデータ2重化技術の従来方法であるRAIDに変わるアイ・オー独自の保存技術です。

従来のRAIDの場合、2台のHDDの劣化がほぼ均等に進行するので同時故障や、データ消失の可能性が大きくなりやすいです。一方、RAIDeX(拡張ボリューム)の場合、2台のHDDのうち、データの書き込みは両方に、読み込みは片方から行うことで、負荷を偏らせてHDDの同時故障を防ぐことができます。

片方のHDDが故障しても、もう片方のHDDからデータを復元できるため、データ消失のリスクがぐんと減ります。

(イメージ)RAIDeX(拡張ボリューム)の書き込み・読み込みの方法

(イメージ)RAIDeX(拡張ボリューム)の書き込み・読み込みの方法

(イメージ)容量をかんたんに増やせる (イメージ)容量をかんたんに増やせる

(イメージ)容量をかんたんに増やせる

(写真)NASの天面のカバーを外すと内蔵HDDが見える

(写真)NASの天面のカバーを外すと内蔵HDDが見える

(写真)カートリッジ式の内蔵HDDはかんたんに取り替えができる

(写真)カートリッジ式の内蔵HDDはかんたんに取り替えができる

(参考)NASのHDD交換に挑戦!使いながら容量アップできる「拡張ボリューム」

2.5GbEポートが無いPCでも高速にできる
USB接続LANアダプター「ETQG-US3」

(写真)PCのUSB端子にLANアダプターを接続した様子

(写真)PCのUSB端子にLANアダプターを接続した様子

PCに搭載されるLANポートの速度は、機種やモデルによって異なりますが、主な速度には次のものがあります。

1Gbps(1GbE)は、最も標準的なLANポート速度で、多くの家庭用PCやノートパソコン、Wi-Fiルーターやハブが対応しています。2.5Gbps(2.5GbE)は、近年普及が進んでいる中速規格で、高性能なノートパソコンやゲーミングPC、NAS、Wi-Fiルーターに搭載されることが増えています。1Gbpsで使われる一般的なカテゴリー5eケーブルでも利用が可能です。

また、5Gbps(5GbE)は、2.5GbEよりもさらに高速で、プロフェッショナルユース向けで、対応機器は2.5GbEより少なく、カテゴリー6ケーブルで対応可能です。さらに、10Gbps(10GbE)は、主に高性能デスクトップPCやサーバー向けで、カテゴリー6aまたはカテゴリー7ケーブルが推奨されています。

今回、USB 3.2 Gen 1(USB 3.0)接続 2.5GbE LANアダプター「ETQG-US3」を使って、1GbEが搭載されるPCでもかんたんに2.5GbEを使えるようできます。これにより2.5GbE 対応NASの高速性能を最大限に活かせます。

(イメージ)2.5GbEが使えるようにできるLANアダプター「ETQG-US3」

(イメージ)2.5GbEが使えるようにできるLANアダプター「ETQG-US3」

あらかじめWebサイトからドライバーをダウンロードして、PCにインストールします。

(キャプチャー)「ETQG-US3」のドライバーをダウンロードできるWebページ

(キャプチャー)「ETQG-US3」のドライバーをダウンロードできるWebページ

(キャプチャー)「ETQG-US3」のドライバーをインストール

(キャプチャー)「ETQG-US3」のドライバーをインストール

ドライバーのダウンロードはこちら

あとは、アダプターをUSB接続して、LANケーブルを挿すだけで2.5GbEのネットワーク環境を利用することができます。

2.5GbEのLAN環境を整える!
せっかくならWi-Fiルーターも最新のWi-Fi 7対応に

(写真)左:Wi-Fi 7対応ルーター「WN-7T94XR」 右:NAS「HDL2-LEシリーズ」

(写真)左:Wi-Fi 7対応ルーター「WN-7T94XR」 右:NAS「HDL2-LEシリーズ」

NASとPCが2.5GbEに対応していても、中継するハブやWi-FiルーターのLANポートが1GbEのままでは、パフォーマンスを最大限に発揮できません。そこで、今回、Wi-Fi 7対応ルーター「WN-7T94XR」を使いました。

「Wi-Fi 7」は、最新のWi-Fi規格で、従来のWi-Fi 6から通信速度と安定性が飛躍的に進化しました。今回、Wi-Fi 7対応ルーター「WN-7T94XR」を使用しました。インターネット接続(WAN)ポートが10GbEに対応しており、「10Gbps回線」サービスが利用でき、かつ、2.5GbEに対応した有線LANポートを3つ搭載しています。

(写真)「WN-7T94XR」のインターネットポートは10GbE、LANポートは2.5GbE×3を備える

(写真)「WN-7T94XR」のインターネットポートは10GbE、LANポートは2.5GbE×3を備える

(写真)「WN-7T94XR」の2.5GbE対応LANポート

(写真)「WN-7T94XR」の2.5GbE対応LANポート

「WN-7T94XR」の2.5GbE対応LANポートに、2.5GbE対応NASとLANアダプターで2.5GbEが使えるようになったPCをつなぐことにより、NASとの高速なデータ転送を可能にします。

もちろん、2.5GbE対応のハブを使っても可能ですが、Wi-Fiルーターの買い替えを検討されている方であれば、Wi-Fi 7対応になり、同時に2.5GbEも使えるようになるので、おすすめです。

(イメージ)2.5GbEのネットワーク環境

(イメージ)2.5GbEのネットワーク環境

実際に2.5GbEのLAN環境で
動画データのバックアップをやってみました

(写真)Wi-Fi 7ルーター、NAS、LANアダプターをつないだ2.5GbEのネットワーク環境

(写真)Wi-Fi 7ルーター、NAS、LANアダプターをつないだ2.5GbEのネットワーク環境

それではNASのセットアップから、データのバックアップを実際にやってみたいと思います。

写真のように2.5GbEネットワーク環境でPCとNASを接続します。NASの設定、管理には専用アプリ「LAN DISK CONNECT」を使います。はじめに「LAN DISK CONNECT」をインストールします。
LAN DISK CONNECTのダウンロードはこちらから

NASのセットアップ

NASの電源を入れ、インストールした「LAN DISK CONNECT」を起動すると、ネットワーク接続されている「HDL2-LEシリーズ」(PC上の表示は[landisk-xxxxxx]が表示されるので、これを選択し[設定画面を開く]をクリックします。

(キャプチャー)「HDL2-LEシリーズ」の設定画面を開く

(キャプチャー)「HDL2-LEシリーズ」の設定画面を開く

ユーザー名には「admin」と入力し、パスワードには何も入力せずに[ログイン]をクリックします。

(キャプチャー)初回のログイン

(キャプチャー)初回のログイン

管理者パスワードを設定する画面が表示されるので、2つの入力欄に任意の管理者パスワードを入力し、[適用]をクリックします。

(キャプチャー)管理者パスワードの設定

(キャプチャー)管理者パスワードの設定

初期設定が表示されたら、[そのまま次へ]をクリックします。

(キャプチャー)初期設定の画面

(キャプチャー)初期設定の画面

パソコンやスマホでリモートアクセスできるようにする「Remote Link 3 機能」の設定画面になりますので、必要に応じて設定します。この機能は後から有効/無効にすることもできます。

(キャプチャー)リモートアクセス機能の設定

(キャプチャー)リモートアクセス機能の設定

商品の状態をインターネット経由で管理できるクラウド管理機能「NarSuS(ナーサス)」サービスを無料で利用することができますので、必要に応じて設定します。このサービスは後から登録することもできます。

(キャプチャー)NarSuS(ナーサス)サービスへの登録

(キャプチャー)NarSuS(ナーサス)サービスへの登録

利用情報送信のお願いに関する画面が表示されたら、内容を確認の上、[次へ]をクリックします。

(キャプチャー)利用情報送信の設定

(キャプチャー)利用情報送信の設定

管理者パスワードの設定が完了し、ホーム画面が表示されます。

(キャプチャー)ホーム画面

(キャプチャー)ホーム画面

NASへアクセスできるか確認する

Windows 11 24H2の環境では、Windows UpdateによりPCのセキュリティが向上したため、PCおよびNASのセキュリティ設定を調整する必要があります。NASにアクセスできない場合は、こちらの対処方法をご参照ください。

「LAN DISK CONNECT」を起動し、[landisk-xxxxxx]を選択し、[共有フォルダーを開く]をクリックします。

(キャプチャー)共有フォルダーを開く

(キャプチャー)共有フォルダーを開く

「ネットワーク資格情報の入力」画面で、ユーザー名「admin」と先ほど設定したパスワードを入力し、[OK]をクリックします。

(キャプチャー)ネットワーク資格情報の入力

(キャプチャー)ネットワーク資格情報の入力

NAS内にある共有フォルダー「disk1」にデータの読み書きできるようになります。

(キャプチャー)共有フォルダー「disk1」

(キャプチャー)共有フォルダー「disk1」

転送速度を実測してみました

実際にどれぐらい高速転送が可能なのかを、ベンチマークソフト(Crystal Disk Mark)を使ってテストしてみました。次のキャプチャーは「HDL2-LEシリーズ」のベンチマークテストの結果です。使用PCなどテスト環境により結果は異なりますので、あくまでも参考としてください。

RAIDモードは「RAIDeX(拡張ボリューム)」で測定しました。公称値は、読み込み時は最大約201.6MB/s、書き込み時は最大約142.9MB/sです。

測定結果は、読み込み時は約284.05MB/sで公称値を上回る速度が出ました。書き込み時は約135.50 MB/sで、ほぼ公称値どおりでした。

(キャプチャー)ベンチマークテスト結果

(キャプチャー)ベンチマークテスト結果

今回の測定環境
●使用PC
PC型番 マウスコンピューター LBI856S10H
CPU Intel(R)Core(TM) i7-8565U
メモリー 8GB
OS Windows 11 HOME 23H2
●PCのLANポート
LANアダプター「ETQG-US3」により2.5GbEで接続
●測定方法
ベンチマークソフト「CrystalDiskMark Ver8.0.6」を用いて以下の設定にて行った測定値。
・テストデータ:デフォルト(ランダム)
・テストサイズ:1GiB(約1.074GB)
・テスト項目:SEQ1M Q8T1

※測定値はあくまで特定のテスト環境で得られた結果であり、必ずしも全ての動作環境で同様の結果が得られることを保証するものではありません。

高機能バックアップソフト「Acronis True Image」で動画データをバックアップする

(キャプチャー)高機能バックアップソフト「Acronis True Image」

(キャプチャー)高機能バックアップソフト「Acronis True Image」

今回、「Acronis True Image」を使って動画データをバックアップしました。

「Acronis True Image」は、すべての情報を安全に守るための完全なサイバープロテクションソリューションです。文書、写真、電子メール、選択したパーティション、さらにはディスクドライブ全体をもバックアップすることができます。バックアップ対象には、オペレーティングシステム、アプリケーション、設定、その他すべてのデータが含まれます。その主な利点として、データ保護とセキュリティの機能があります。

バックアップがあれば、データの損失、重要なファイルやフォルダーの誤削除、ハードディスクの完全クラッシュなどの障害や災害が発生した場合にコンピュータシステムをリカバリできます。

バックアップ先をNASに設定しておけば、ご使用のコンピュータが紛失や盗難に遭ったり、または破壊されたりしても、データは保護され、必要に応じてデータを新しいデバイスに完全復元できます。

「Acronis True Image」の割引キャンペーン(※)を実施しています。NASと一緒にお買い求めいただくとお得です。
(※)〇年〇月現在、割引キャンペーンを実施中。

それでは、PC内の動画編集データをNAS「HDL2-LEシリーズ」へバックアップしてみたいと思います。

「Acronis True Image」を起動したら、左側のPC「MYCOMPUTER」アイコンをクリックします。

(キャプチャー)PC側のバックアップしたいデータ設定

(キャプチャー)PC側のバックアップしたいデータ設定

メニューから[ファイルとフォルダー]を選択します。

(キャプチャー)[ファイルとフォルダー]を選択

(キャプチャー)[ファイルとフォルダー]を選択

PC側のバックアップしたいファイルやフォルダーを指定して[OK]をクリックします。ここでは動画編集データが入っているフォルダーを指定しています。

(キャプチャー)バックアップしたいファイルやフォルダーの設定

(キャプチャー)バックアップしたいファイルやフォルダーの設定

続いて、バックアップ先を指定します。右側の[Acronis Cloud]アイコンを選択します。

(キャプチャー)バックアップ先の設定

(キャプチャー)バックアップ先の設定

NAS「HDL2-LEシリーズ」(ここでの表示名は[LANDISK-xxxxxx])を選択します。

(キャプチャー)NAS「HDL2-LEシリーズ」を選択

(キャプチャー)NAS「HDL2-LEシリーズ」を選択

NASの共有フォルダー「disk1」を指定して、[OK]をクリックします。

(キャプチャー)NASの共有フォルダー「disk1」を指定

(キャプチャー)NASの共有フォルダー「disk1」を指定

これで、PC側はバックアップしたい動画編集データが入ったフォルダーを指定し、バックアップ先はNASの共有フォルダー「disk1」を指定できました。

(キャプチャー)バックアップしたいフォルダー、バックアップ先の設定完了

(キャプチャー)バックアップしたいフォルダー、バックアップ先の設定完了

[オプション]をクリックすれば、バックアップのスケジュールなどを設定できます。

(キャプチャー)バックアップのスケジュール設定

(キャプチャー)バックアップのスケジュール設定

[今すぐバックアップ]をクリックするとバックアップが開始されます。

(キャプチャー)バックアップ中

(キャプチャー)バックアップ中

バックアップ完了後、NASの共有フォルダー「disk1」を確認すると、バックアップファイルが作成されているのが分かります。

(キャプチャー)NASにバックアップされたファイル

(キャプチャー)NASにバックアップされたファイル

万が一、PCの動画編集データが壊れてしまったり、誤削除してしまっても、バックアップしたファイルから、かんたんに復元ができます。

(写真)2.5GbE対応NASで高速バックアップ

(写真)2.5GbE対応NASで高速バックアップ

1GbEの有線LAN環境を2.5GbE環境にして、NAS「HDL2-LEシリーズ」を使えば、高速なデータ転送が可能になります。動画などの大容量データの閲覧や保存が素早くできるようになるので、新規にNASの購入をご検討の方はもちろん、買い替えをご検討の方にもおすすめです。

◎関連リンク
2.5GbE対応 2ドライブ ネットワークHDD
「HDL2-LEシリーズ」
商品ページ)(購入ページ

10Gbps対応Wi-Fi 7トライバンドルーター
「WN-7T94XR」
商品ページ)(購入ページ

USB 3.2 Gen 1(USB 3.0)接続 2.5GbE LANアダプター
「ETQG-US3」
商品ページ)(購入ページ

本記事の内容については、サポートのお問い合わせ対象外となります。予めご了承ください。

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