映像制作・編集のための高速ポータブルSSD 「floworks(SSCA-SUWシリーズ)」

高速ポータブルSSD 「floworks(SSCA-SUWシリーズ)

(写真)高速ポータブルSSD 「floworks(SSCA-SUWシリーズ)」

(記事公開日:2026年10月2日)

映像制作というと「撮影」や「編集」がメインの作業ですが、その間では常に大容量のデータが動いています。撮影が終わったら、まずはデータをバックアップ、編集用PCに素材を移し、編集を進め、必要に応じてスタッフとデータを受け渡し、完成したデータを納品するという流れになると思います。

データのコピーに時間がかかったり、大容量ファイルを転送している途中で速度が落ちてしまったり、さらには、外出先へ持ち出すため、紛失や破損も気になります。

こうした一つひとつの小さな待ち時間や不安が、制作の流れを止める原因になっていると思います。

そこで今回試してみたのが、映像制作などクリエイティブな仕事のために生まれたSSDブランド「floworks(フローワークス)」のポータブルSSD「SSCA-SUWシリーズ」です。

floworksのコンセプト

floworksのコンセプト

floworksが掲げているコンセプトは、「創作の流れを、止めない。」です。データの取り込み、移動、編集、納品、保管まで、撮影後も続いていく一連のワークフローを途切れさせないことを目指して生まれたブランドです。

どれだけPCやカメラの性能が高くても、その間をつなぐストレージで待つことになれば、そこで作業はいったん止まってしまいます。

コンパクトサイズ:約55×92×12mm(W×D×H)、軽量:約59g

(写真)コンパクトサイズ:約55×92×12mm(W×D×H)、軽量:約59g

今回は実際にSSCA-SUWシリーズを使い、スペック表を見るだけでは分からない「制作の流れを止めないSSD」なのかを、映像制作のワークフローに沿ってレビューします。

撮影後のバックアップをもっとスムーズに

スタジオの撮影風景

(写真)スタジオの撮影風景

撮影終了後、最初に行いたいのが撮影データのバックアップです。4Kなど高画質な映像を扱うようになると、一度の撮影でもデータ容量はかなり大きくなります。撮影が終わって一息つきたいところですが、バックアップが終わるまでは安心できないという方も多いのではないでしょうか。

SSCA-SUWシリーズはUSB 20Gbps(USB 3.2 Gen2x2)に対応し、公称値では読み込み最大約2,000MB/s、書き込み最大約1,800MB/sです。

そこで、実際の転送速度を測ってみます。どれぐらい高速転送が可能なのかを、ベンチマークソフト(CrystalDiskMark)を使ってテストしてみました。使用PCなどテスト環境により結果は異なりますので、あくまでも参考としてください。

ベンチマークテスト結果

(キャプチャー)ベンチマークテスト結果

公称値とほぼ変わらない高速な転送速度であることが確認できました。

今回の測定環境
●使用PC
PC型番 マウスコンピューターGTUNE FZ-I9G7S
CPU Intel® Core™ i9-14900KF(3.20 GHz)
メモリー 64GB
OS Windows 11 Home 64ビット
●USBポート
USB 20Gbps(USB 3.2 Gen2x2)
●測定方法
ベンチマークソフト「CrystalDiskMark Ver9.0.3」を用いて以下の設定にて行った測定値。
・テストデータ:デフォルト(ランダム)
・テストサイズ:1GiB(約1.074GB)
・テスト項目:SEQ1M Q8T1

※測定値はあくまで特定のテスト環境で得られた結果であり、必ずしも全ての動作環境で同様の結果が得られることを保証するものではありません。

次に、実際にPCからSSDにファイルをコピーするのに必要な時間を計測しました。ベンチマークの数字だけでなく、実際の撮影データをコピーしてみると、撮影後のバックアップにどのくらい時間がかかるのかが、より具体的に分かります。

次のセクションで連続書き込みの安定性の確認と合わせてコピー時間を計測します。

特に撮影後すぐに撤収したい現場では、「あと何分待てばバックアップが終わるのか」は意外と重要です。高速なSSDは単に「数字が速い」というだけではなく、撮影終了から次の作業へ移るまでの待ち時間を短くできることに価値があると感じます。

編集作業を止めない安定性能

動画の編集風景

(写真)動画の編集風景

ポータブルSSDを仕事で使う場合、もう一つ気になるのが大容量データを扱ったときの転送速度の安定性です。数GB程度なら高速でも、数百GBのデータを連続して書き込むと途中から速度が低下するSSDもあります。映像制作では、一度に扱うデータが数百GBになることも珍しくありません。

SSCA-SUWシリーズでは、この連続書き込み時の安定性も重視されています。そこで、実際に大容量データをコピーして、その様子を確認してみます。

PCからSSDへコピー中

(キャプチャー)PCからSSDへコピー中

100GBのファイルをPCからSSDへファイルコピーする時間は2分16秒(136秒)でした。転送速度を計算すると、100,000MB ÷ 136秒 ≒ 735.3MB/s= 約5.88Gbpsとなります。

ここで注目したいのは、瞬間的にどれだけ速いかではありません。大容量データを扱っても、その速さをどれだけ維持できるかです。

撮影データのバックアップはもちろん、編集素材の受け渡しや大容量データのダウンロード、納品データのコピーなど、制作現場では長時間の転送が発生します。

その間に大きく速度が落ちなければ、作業終了時間も予測しやすくなります。速いSSDというより、待ち時間を見通せるSSDというところにも、仕事で使うストレージとしてのメリットがありそうです。

機材を持ち出すクリエイターにうれしい安心設計

屋外ロケの撮影風景

(写真)屋外ロケの撮影風景

SSCA-SUWシリーズは防塵・防水規格IP65に準拠。さらにMIL規格(MIL-STD-810H Method 516.8 Procedure IV)に規定された落下試験を実施し、問題のないことが確認されています。

撮影現場では、常に机の上でSSDを使えるとは限りません。屋外ロケで急に雨が降ってくることもあります。砂やほこりの多い場所で機材を扱ったり、移動中にバッグの中で機材同士がぶつかったりすることもあるでしょう。そんな状況を考えると、高速性能とは別のところでも安心感があります。

防塵・防水規格 IP65準拠

(写真)防塵・防水規格 IP65準拠

また、撮影現場から編集場所へ移動したり、出張先で編集したりと、ポータブルSSDを持ち歩く機会が多いと思います。そこで気になるのが、紛失や盗難によるデータ流出です。

SSCA-SUWシリーズにはAES256bitのハードウェア暗号化機能が搭載されており、保存したデータは自動的に暗号化されます。専用アプリでパスワードを設定することで、SSD内のデータ領域をロックできます。

実際に専用アプリを起動し、パスワード設定からロック解除までの操作も確認しました。

専用アプリ「I-O Security Lock App for SSCA-SUW」

専用アプリ「I-O Security Lock App for SSCA-SUW」

専用アプリ「I-O Security Lock App for SSCA-SUW」を起動し、任意のパスワードを設定します。

パスワードの設定

(キャプチャー)パスワードの設定

設定されたSSDを再度PCへ接続すると、ロック解除画面が表示されるので、設定したパスワードを入力することで、SSDの中身を見ることができます。

ロック解除

(キャプチャー)ロック解除

ここで便利なのが、パスワードロックをON/OFFできることです。例えば社外秘の撮影データや納品前の素材を持ち歩く場合にはON。一方、社内で頻繁に複数のPCへ接続して使う場合にはOFFといった使い分けもできます。

パスワード削除でパスワードロックをOFFにできる

(キャプチャー)パスワード削除でパスワードロックをOFFにできる

セキュリティ機能は強固であっても、日々の作業を煩雑にしてしまえば「創作の流れを、止めない。」というコンセプトとは相反してしまいます。

アプリの設定で自動起動と自動ロック解除両方を設定すれば、自分のパソコンだけはパスワードを入力せずに、挿すだけで直ぐに使えます。セキュリティ対策をしながらパスワード入力の手間や時間を減らしています。

また、1つの作品の作業が終わった場合、搭載しているアプリの初期化機能を使って簡単にデバイスの初期化もできます。

本体には大きめのホールも設けられており、カラビナやストラップを取り付けられます。バッグへの装着だけでなく、三脚などに固定して利用したり、シールを貼ったりするなど、管理しやすい点は編集業務でより管理の手間を減らせます。

大きめのホールを搭載

(写真)大きめのホールを搭載

「仕事を止めない」を支えるサポート

万が一の際も安心「プレミアムサポートサービス」

万が一の際も安心「プレミアムサポートサービス」

SSDは撮影から編集、納品まで大切なデータを保存します。もちろん故障しないことが一番ですが、仕事で使う以上、「もしものときにどうなるか」まで考えておきたいところです。

SSCA-SUWシリーズには5年間の長期保証が用意されています。さらにfloworksシリーズには専用の「プレミアムサポートサービス」が用意され、ケーブル無償交換、商品先出し交換、軽度のデータ復旧サービスにも対応しています。

特に注目したいのが「商品先出し交換」です。一般的な修理では、商品を発送してから修理・交換品が戻ってくるまでの間、ストレージを利用できない期間が発生することがあります。制作業務で毎日SSDを使っている場合、その空白期間自体が仕事への影響につながります。

高速性能や堅牢性だけではなく、万が一のトラブルが起きた後まで「仕事を止めない」ことが考えられています。
floworksの掲げるコンセプトが、単なるキャッチコピーではなく、商品設計やサービスにもつながっていることが分かります。

使って分かった「floworks」が目指しているもの

現場で使いやすい、洗練されたデザインと高い携帯性

(写真)現場で使いやすい、洗練されたデザインと高い携帯性

今回SSCA-SUWシリーズをレビューする中で印象に残ったのは、単に「約2,000MB/sの高速SSD」として作られた商品ではないということでした。

大容量データをスムーズに転送できる高速性、小型・軽量で持ち運びやすい携帯性、機材への固定にも便利な機能的なデザイン性に優れています。また、防塵・防水や暗号化による安心感に加え、長期保証や交換サービスなど、制作業務を支えるサポートも充実しています。

つまりfloworksが考えているのは、SSD単体の性能というよりも、「撮影から納品までの時間をどう止めないか」なのだと思います。

「創作の流れを、止めない。」実際の制作工程に沿って使ってみることで、このコンセプトが何を意味しているのかが、より具体的に見えてきました。

撮影、編集、納品、そして保管まで。SSCA-SUWシリーズは、その間を流れる大切なデータを支えることで、クリエイターが本来の制作に集中できる環境をつくるためのSSDであると感じました。

◎関連リンク
・USB 20Gbps(USB 3.2 Gen2x2)USB-C/USB-A対応 ポータブルSSD
「floworks(SSCA-SUWシリーズ)」
(商品ページ)

・プレミアムサポートサービス

本記事の内容については、サポートのお問い合わせ対象外となります。予めご了承ください。

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