【建設テック2019】データ管理と情報共有をスムーズに。建設業界の生産性を高めるアイ・オー・データ機器

「建設テック2019」のI-O DATAのブース

(記事公開日:2019年10月23日)

2019年10月9日(水)~11日(金)に東京ビッグサイトで「建設テック2019」(日経BP主催)が開かれました。「建設テック」は建設分野の情報化やIT(情報技術)導入をテーマとする技術フォーラム・展示会です。

アイ・オー・データ機器は、建設業界向けに自社の商品やソリューションを提案することを目的として、本イベントに初参加しました。MAGAZINE編集部も開催初日に会場へ行ってきましたので、その様子を皆さんにご報告したいと思います。

東京ビッグサイト

(写真)東京ビッグサイト

開催案内

(写真)開催案内

受付の様子

(写真)受付の様子

今回、アイ・オー・データ機器から建設業界へ提案する内容は主に5点あります。

・設計作業の効率化を目的とした高解像度「4Kディスプレイ」
・大容量ファイルへの高速アクセスを実現する「10GbEネットワーク対応ファイルサーバー」
・設計図書のデジタル保存を目的とした「電子署名・タイムソリューション」
・現場状況を遠隔で見える化する「ネットワークカメラ&LTEルーター」
・現場の確実な情報伝達と共有を高める「電子黒板」大型タッチディスプレイ

です。

設計作業の効率化を目的とした高解像度「4Kディスプレイ」

4Kディスプレイ(4K UHD)は 3840×2160ピクセルでフルHDの1920×1080ピクセルと比較して、約4倍の情報を表示できるので、図面データを広く見渡すことができ、作業効率が上がります。

また、建設業界でも現場の写真や動画などで情報のやりとりをするケースが増えていると思います。4KディスプレイはフルHDと比較して高詳細で解像度が高く、今まで目にできなかったディティールも確認することができます。

今回、会場で最も実感したことは、設計図面のディティールの見え方です。設計図面には、寸法など細かな数値が表記されていますが、4Kディスプレイの場合、フルHDと比較(※)して、数値の詳細がはっきり目にすることができました。
※4KとフルHDで設計図面を同サイズ程度で比較

左:4KディスプレイLCD-M4K321XVBと右:フルHDディスプレイLCD-DF321XDB

(写真)左:4KディスプレイLCD-M4K321XVBと右:フルHDディスプレイLCD-DF321XDB

4KディスプレイLCD-M4K321XVB(3840×2160 非光沢)での表示

(写真)4KディスプレイLCD-M4K321XVB(3840×2160 非光沢)での表示

フルHDディスプレイLCD-DF321XDB(1920×1080 ハーフグレア)での表示

(写真)フルHDディスプレイLCD-DF321XDB(1920×1080 ハーフグレア)での表示

このような設計図面は言うまでもなく、写真や4K動画での詳細確認業務などの作業効率化、さらには施主さんへのプレゼンテーションなどを考えると、今後、建設業界での4Kディスプレイ需要も高まっていくように感じられました。
◎本商品のサイズは31.5型(W=730mm)なので、標準的なデスクにも無理なく設置できます。

4KディスプレイLCD-M4K321XVB(スタンドあり約730×234×518※突起部含まず)

(写真)4KディスプレイLCD-M4K321XVB(スタンドあり約730×234×518※突起部含まず)

来訪者への接客風景

(写真)来訪者への接客風景

大容量ファイルへの高速アクセスを実現する
「10GbEネットワーク対応ファイルサーバー」

従来のCADデータだけではなく、BIMやCIM(※)など建設関連書類データはますます大容量化しています。

※BIM(ビルディング インフォメーション モデリング)の略称。コンピュータ上に現実と同じ建物の立体モデル(3次元モデル)を再現。設計から施工、維持管理に至る図面ならびに図面以外の多くのデータ情報を含む。

※CIM(コンストラクション インフォメーション モデリング)の略称。2012年に国土交通省から発表・提言。BIMを建設分野に拡大導入されたもの。計画、調査、設計段階から3次元モデルを導入、その後の施工、維持管理にもそれらの情報を連携、一連の建設生産システムの効率化・高度化を図ることを目的とした取り組み。

このような背景のもと、アイ・オー・データ機器は10GBASE-T(10GbE)に対応したファイルサーバー(HDL-Z4WPIXシリーズ)など、高速アクセスを可能としたネットワーク環境を実現。本環境によって、ファイルの閲覧・編集など業務効率の大幅な向上に期待が持てます。

左:10GbEに対応したファイルサーバー(HDL-Z4WPIX)

(写真)左:10GbEに対応したファイルサーバー(HDL-Z4WPIX)

HDL-Z4WPIXの転送速度測定結果

特に、HDL-Z4WPIXシリーズはWindows Storage Server 2016 Standard Editionを採用しており、Windows標準インターフェイスのためWindows Server導入経験者にはストレスなく運用ができます。また、Windowsサーバーとの連携にも優れています。

10GbEに対応したファイルサーバー(HDL-Z4WPIX)

(写真)10GbEに対応したファイルサーバー(HDL-Z4WPIX)

ネットワーク環境を高速化する10GbE対応ラインアップとしてマルチギガビット対応8ポート10GスイッチBSH-10G08も展示されていました。本商品を利用することで10GbEに対応したHDL-Z4WPIXをはじめとするファイルサーバーやその他の機器を組み合わせることで、機器間の高速通信が可能となります。

マルチギガビット対応10GBASE-Tスイッチ(BSH-10G08)

(写真)マルチギガビット対応10GBASE-Tスイッチ(BSH-10G08)

さらに、10GbEの高速ネットワーク環境は、単体での大容量データのやりとりだけではなく、複数間での同時利用の際に差がでます。例えば、1GbEを10人で同時利用するのか、10GbEを10人で利用するのか。その際のデータ転送速度、作業効率の差が、働く時間や効率に影響を及ぼします。これらの高速ネットワーク環境の構築はデータが大容量化すればするほど、注目が高まっていくでしょう。

10GBASE-Tの速度

設計図書のデジタル保存を目的とした「電子署名・タイムソリューション」

建築ではあらゆる書類の保存年限と条件が決められています。例えば、建築三法の一つである建築士法において書類の保存義務は15年とされています。また同法では、設計図書に建築士の表示と記名及びなつ印が必要で、変更した場合も同様とあります。

さらに、建設設計業務における設計図書の電磁的記録による作成と長期保存のガイドラインも公開されており、これらを背景に、記名押印が必要な設計図書の電子保存が進むことでしょう。

設計図書の電磁的記録による作成と保存の流れ

(写真)設計図書の電磁的記録による作成と保存の流れ

I-O DATAの長期署名ソリューションは、文書や写真に電子署名とタイムスタンプを付与し長期保存をするというものです。導入はタイムスタンプソリューションのAPX-TSFI/5Pに、電子署名ソフトウェアオプションLTV-Sign(APOP-SW/DS)を加えるだけ。それ以外は現状のスキャナーやパソコン機器などのシステムを活かして設置することができます。

左:LTV-Sign(APOP-SW/DS)と右:APX-TSFI/5P

(写真)左: LTV-Sign(APOP-SW/DS)と右: APX-TSFI/5P

設定後の利用方法は簡単。監視対象フォルダーに書類を置くと自動で電子署名+タイムスタンプが付与され出力先フォルダーに移動されます。

対象の書類を監視対象フォルダーに書類を置くと自動で電子署名+タイムスタンプが付与され出力先フォルダーに移動される

(写真)対象の書類を監視対象フォルダーに書類を置くと
自動で電子署名+タイムスタンプが付与され出力先フォルダーに移動される

左:指定のファイルに電子署名+タイムスタンプ(長期署名)が成されている

(写真)左:指定のファイルに電子署名+タイムスタンプ(長期署名)が成されている

本システムは従量課金ではなく、タイムスタンプが5年間押し放題なので、様々な書類や写真にローコストで運用できるのも魅力の一つです。

現場状況を遠隔で見える化する「ネットワークカメラ&LTEルーター」

建築現場においてネットワークカメラは様々な用途に活用することができます。例えば、遠方の建築現場にネットワークカメラを設置すれば、移動することなく現場の様子を確認でき、工程管理や進捗管理に役立てることができます。人の出入りが少ない資材置場に設置するなど資材管理に活用することもできます。現場状況を遠隔で見える化することが可能です。

防塵・防水規格IP65に準拠屋外用 Wi-Fi対応ネットワークカメラ「Qwatch(クウォッチ)」TS-NA220W

(写真)防塵・防水規格IP65に準拠屋外用 Wi-Fi対応ネットワークカメラ「Qwatch(クウォッチ)」TS-NA220W

また、建設過程をネットワークカメラで撮影し、タイムラプス化するなどして記録に残すこともできます。本イベントでは、今年2019年に竣工されたI-O DATAの物流センターの建設工程が再生されていました。こういった記録を施主様に提供できれば、非常に喜ばれるのではないかと感じました。

ネットワークカメラQwatchで記録した建設過程をタイムラプス化して再生

(写真)ネットワークカメラQwatchで記録した建設過程をタイムラプス化して再生

さらに、ネットワークカメラの特長を活かした利用方法として、パトライト連携のデモンストレーションがありました。

ネットワークカメラQwatchの動作検知でパトライトと連携

(写真)ネットワークカメラQwatchの動作検知でパトライトと連携

ネットワークカメラ「Qwatch」(TS-WRLP)には、カメラの撮影指定範囲に動きがあった場合に検知する「動作検知」があります。この機能により、写真のように車がカメラの前を通過するとパトライトが点灯し、通知することができます。

ネットワークカメラQwatch(TS-WRLP) Qwatchの動作検知を使ってパトライトと連携

(写真)上:ネットワークカメラQwatch(TS-WRLP) 下:Qwatchの動作検知を使ってパトライトと連携

また、ネットワークカメラ「Qwatch」(TS-WRLP)には動作検知だけでなく、
・人や動物など、熱を発する物の動きを検知する「人感センサー」
・あらかじめ設定した大きさ以上の音が鳴った場合に検知する「音センサー」
・カメラが設置された気温が指定した範囲を超える場合に検知する「気温センサー」
・カメラが設置された湿度が指定した範囲を超える場合に検知する「湿度センサー」
があり、これらの検知システムを利用してパトライト連携し通知することが可能です。

なお、QwatchはAPIが公開されており、自社クラウドサービスにカメラ映像を組み込んだり(クラウドモード)、自社ローカルサービスにカメラ映像を組み、カメラ操作等をプログラムから制御することが可能(CGIコマンドインターフェイス)です。これらのAPIを利用してカスタマイズしていくことでさらに活用用途は広がります。

ネットワークカメラはインターネット接続が必要となりますが、建築現場などフレッツ光などの固定回線が引けない場合が考えられます。そのような時、頼りになるのがUD-LT1/EXです。本商品は、SIMカードで通信可能なモバイル通信/固定回線に両対応のハイブリッドLTEルーターです。ハイブリッドを活かした回線冗長化や自動リカバリー機能により、遠隔地や無人拠点でも安心して利用することができます。

ハイブリッドLTEルーター UD-LT1/EX SIMカードでも通信可能

(写真)ハイブリッドLTEルーター UD-LT1/EX SIMカードでも通信可能

現場の確実な情報伝達と共有を高める「電子黒板」大型タッチディスプレイ

教育ITソリューション EXPO」でも注目が集まった電子黒板(IWB-651EB 参考出展 4K UHD 3840×2160ピクセルのパネル採用 大画面65型)は、本イベントでも関心度が高いものでした。

建設業界において、電子黒板は、現場の重要なお知らせ、工期・工程確認用途や、打ち合わせ時のディスカッションツールとして最適なものです。本商品は指1本のタッチ操作で使用でき、例えば表示された図面に文字や絵を書き込むこともできます。(タッチペンも添付)

電子黒板に表示された図面に指で書き込む

(写真)電子黒板に表示された図面に指で書き込む

また、かんたんに拡大・縮小ができ、複製や、図を回転させることもできます。書き込んだ内容は、電子黒板のローカルストレージや、USBを使ってモバイルデバイスなどに保存することができます。

複製した図を指1本の操作で回転させる所

(写真)複製した図を指1本の操作で回転させる所

図に書き込んだ文字などをそのまま保存することが可能

(写真)図に書き込んだ文字などをそのまま保存することが可能

画面変更も指1本でタッチ操作

(写真)画面変更も指1本でタッチ操作

もちろんホワイトボードも搭載しており、必要事項を簡単に書き込むことができます。また、消しゴム機能を呼び出して、書き込んだ文字などを消すこともできます。

ホワイトボードアプリ搭載

(写真)ホワイトボードアプリ搭載

ホワイトボードアプリを使って必要事項を書き込み

(写真)ホワイトボードアプリを使って必要事項を書き込み

消しゴム機能を使って書いた文字を消す

(写真)消しゴム機能を使って書いた文字を消す

電子黒板IWB-651EB(参考出展)の販売価格は20万円台後半を予定しており、コストパフォーマンスにおいても大変、期待がもてる商品です。会場でも早期の販売を待望する声がありました。

本商品の他、既存のテレビ(46型から80型)をタッチパネルディスプレイとして活用できる外付け型タッチ化ユニット「てれたっち(DA-TOUCH) 」も展示されていました。総じて、今後、建設業界においても電子黒板の需要は高まっていくように感じました。

てれたっち(DA-TOUCH)

(写真)てれたっち(DA-TOUCH)
◎てれたっちの詳細は「教育ITソリューション EXPO」のレポートをご参照ください。

これらの他にもスマートフォンやスマートスピーカーで調光や色を変化できるLEDライトLIFX(ライフエックス)や、建設現場でも持ち運び便利な液晶ディスプレイ、高さが調整できるフリースタイルスタンドタイプのディスプレイ、プレゼンに便利な15.6型モバイルワイド液晶ディスプレイ(LCD-MF161XP)などの展示がありました。

スマートフォンやスマートスピーカーで操作できるLEDライトLIFX

(写真)スマートフォンやスマートスピーカーで操作できるLEDライトLIFX

現場で手運びがしやすい液晶ディスプレイ

(写真)現場で手運びがしやすい液晶ディスプレイ

モバイル型ワイド液晶ディスプレイLCD-MF161XP

(写真)モバイル型ワイド液晶ディスプレイLCD-MF161XP

持ち運びが簡単なLCD-MF161XP(右)を対面におけばプレゼンも容易

(写真)持ち運びが簡単なLCD-MF161XP(右)を対面におけばプレゼンも容易

アイ・オー・データ機器の商品が建設業界において作業効率や利便性を高める確かなソリューションとなれるよう、今後も提案して参りたいと思います。よろしくお願いします。

◎関連リンク
4K対応&広視野角VAパネル採用 31.5型 ワイド液晶ディスプレイ「LCD-M4K321XVB」(商品ページ)
4K対応&広視野角VAパネル採用 31.5型 ワイド液晶ディスプレイ「LCD-M4K321XVB」(購入ページ)

10GbEとインテル Core i3搭載 Windows Storage Server 2016採用法人向けNAS「HDL-Z4WPIXシリーズ」(商品ページ)
10GbEとインテル Core i3搭載 Windows Storage Server 2016採用法人向けNAS「HDL-Z4WPIXシリーズ」(購入ページ)

マルチギガビット対応8ポート10Gスイッチ「BSH-10G08」(商品ページ)
マルチギガビット対応8ポート10Gスイッチ「BSH-10G08」(購入ページ)

タイムスタンプソリューション「eviDaemon」組み込み済み2ドライブアプライアンスBOX「APX-TSFI/5P」(商品ページ)
アプライアンスBOX用電子署名ソフトウェアオプション「LTV-Sign(APOP-SW/DS)」(商品ページ)

防塵・防水規格IP65に準拠屋外用Wi-Fi対応ネットワークカメラQwatch(クウォッチ)「TS-NA220W」(商品ページ)
防塵・防水規格IP65に準拠屋外用Wi-Fi対応ネットワークカメラQwatch(クウォッチ)「TS-NA220W」(購入ページ)
高画質&5つのセンサー搭載 ネットワークカメラQwatch(クウォッチ)「TS-WRLP」(商品ページ)
高画質&5つのセンサー搭載 ネットワークカメラQwatch(クウォッチ)「TS-WRLP」(購入ページ)

ハイブリッドLTEルーター「UD-LT1/EX」(商品ページ)
ハイブリッドLTEルーター「UD-LT1/EX」(購入ページ)

大型テレビ・液晶ディスプレイ用タッチ化ユニット「てれたっち(DA-TOUCH)」(商品ページ)
大型テレビ・液晶ディスプレイ用タッチ化ユニット「てれたっち(DA-TOUCH)」(購入ページ)

LIFX+ スマートLED電球「LHA19E26UC10PJP」(購入ページ)

15.6型モバイル向けワイド液晶ディスプレイ「LCD-MF161XP」(商品ページ)
15.6型モバイル向けワイド液晶ディスプレイ「LCD-MF161XP」(購入ページ)

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