(写真)Time Machineでバックアップ
(記事公開日:2023年12月22日)
Macに標準で搭載されているバックアップ機能「Time Machine」を使えば、データのコピーを定期的に作成することができます。バックアップは、データの消失やシステムの障害に備えるために大変重要です。万が一に備え、Time Machineにより、バックアップを定期的に実行し、データを守りましょう。
バックアップ先として、外付けHDD・SSDやネットワーク上のNASの選択肢がありますが、どれを選んだらよいか迷いませんか。今回、それぞれのおすすめポイントをご紹介します。
バックアップ先の選択は、予算、データの大きさやバックアップの頻度、アクセスの速度やしやすさなどが比較検討の材料になります。これらを考慮して、ご自分の利用用途にあわせ、最適なバックアップ先を選択することが大切です。
(写真)バックアップ先としてポータブルHDD/スティックSSD/NASの3タイプを比較
バックアップ先のストレージ機器として、写真左からポータブルHDD/スティックSSD/NASの3タイプを比較していきましょう。
どのストレージの場合も、Time Machineの設定からバックアップまでは、Step1~Step3の同じ流れになります。過去のマガジンにおきまして、それぞれの設定方法をご紹介していますので、ご参照ください。
(図)Time Machineのバックアップ設定
【Step1】ストレージと接続
初めにバックアップするためのストレージをMacと接続します。ポータブルHDDやSSDならUSBで接続、NASならネットワークを介して接続します。Macの「Time Machine」の設定から「バックアップディスクを追加」するメニューで接続したストレージを指定します。
※NASの場合は、NAS側の設定も必要になります。
ストレージの容量は、Mac本体の2倍以上の容量が推奨されています。例えば、Mac本体が1TBの容量なら、2TB以上の容量があるストレージが理想的です。
【Step2】Time Machineの設定
Time Machineによるバックアップ設定では次の選択ができます。
・手動
・過去24時間の1時間ごとのバックアップ
・過去1ヵ月の1日ごとのバックアップ
・過去のすべての月の1週間ごとのバックアップ
【Step3】バックアップする
設定後、すぐに初回のバックアップ作成が始まります。この作業は自動的に進むので、何もする必要はありません。初回のバックアップに時間がかかる場合がありますが、バックアップ中でもMacを普段通りに使えます。2回目以降のバックアップでは、前回のバックアップ後に変更されたファイルだけがバックアップされるので、短時間で終わります。
Step1~Step3が終わった後は、定期的なバックアップが開始されます。Time Machineで指定しているバックアップ先のストレージがいっぱいになると、一番古いバックアップデータから削除されていきます。バックアップ用のストレージは常時、接続されていなくても、外出先から戻った後、接続すれば、自動※でバックアップを開始してくれますから大変便利です。
※バックアップ用のストレージが接続されているときのみバックアップされます。
(写真)ポータブルHDDにバックアップする
ポータブルHDDは容量が大きくても比較的安価なので、一番コスパが高いです。文書、表計算、プレゼン系のファイルがメインであれば毎回の差分データも小さいので、数ヶ月~数年分までバックアップできます。
写真や動画ファイルなど大きなデータが多い場合は、毎日の差分データが大きくなるので、数ヶ月分のバックアップを残したいなら大容量のHDDを選びましょう。バックアップするHDDの容量が足りなくなると古いデータから自動的に削除されるので、容量が多いほどより過去まで遡れます。
また、今回ご紹介するポータブルHDDはどれもアルミボディの美しいデザインです。Macと一緒に使う場合にはスタイリッシュなこともポイントです。また、持ち運んで外出先で使いたい場合でも、コンパクトサイズなのでかさばりません。
(写真)スタイリッシュなポータブルHDDのラインアップ
さらに、どのモデルも、USBバスパワー駆動なので、ACアダプターが不要です。通常のUSB Standard-A端子に加えUSB Type-C®にも対応しており、2種類のケーブルが標準添付されています。
USB Type-C®ポート搭載のMacをご利用の場合も、そうでない旧式のMacをご利用の場合も、どちらでも使うことができます。
(写真)スティックSSDにバックアップする
処理速度が速く高速転送が可能なスティックSSDなら、バックアップ時間も復元時間もとても速くなります。ポータブルHDDに比べると価格は少し高めですが、ひと昔前と比べればかなり安価になりました。
(図)高速なデータ転送
「SSPE-USCシリーズ」のインターフェイスは、USB 10Gbps(USB 3.2 Gen2)に対応し、読み出し最大530MB/s、書き込み最大450MB/sと、高速なファイル転送が可能です。大容量の写真や動画ファイルを日々バックアップする場合に最適です。
Macと接続するためのケーブルが不要で、本体をそのまま挿せるので使い勝手が抜群なのもスティックSSDの良いところです。スライド式の収納なので、USB Type-CRとUSB Standard-Aの切り替えは片手でかんたんにできます。
(写真)スライド式の収納切替
(写真)NASにバックアップする
Time Machine機能はUSB接続したHDDやSSD以外でも、Wi-Fiネットワークに接続されたNASをワイヤレスで利用することもできます。Mac本体にストレージを直接接続する必要がなく、一番スッキリとします。バックアップするタイミングのたびにストレージ機器をMac本体に接続する煩わしさも無くなります。
NASの場合、Mac本体の設定に加え、NAS側の設定も必要ですが、Time Machine対応(AppleShareネットワーク共有機能搭載)なので設定も簡単でNAS初心者にもおすすめです。
Wi-Fi接続の場合、バックアップ速度がUSB接続よりも遅い場合が多く、Wi-Fi電波の状況のほか、Wi-Fiルーターの性能やLANポートの対応速度にも左右されます。
転送速度のベンチマークテスト結果を見ると、スティックSSDには速さには及びませんが、それでもHDD並みの速度が出ています。
マルチギガビット(2.5GbE)対応
「HDL-AAXシリーズ」
1GbE対応
「HDL-TAシリーズ」
(写真)Time Machineでバックアップ
Time Machineのバックアップ先として3タイプをご紹介しました。Time Machineはとても便利な機能なので、まだ使っていない方は、ご自分に合ったストレージ環境を用意して、ぜひ利用してみてください。
◎関連リンク
●ポータブルHDD
・USB 5Gbps(USB 3.2 Gen1)USB Type-C®対応 「HDPX-UTCシリーズ」
(商品ページ)(購入ページ)
・USB 5Gbps(USB 3.2 Gen1)/2.0対応「HDPX-UTSCシリーズ」
(商品ページ)(購入ページ)
●スティックSSD
・USB 10Gbps(USB 3.2 Gen2)対応 「SSPE-USCシリーズ」
(商品ページ)(購入ページ)
●NAS
・マルチギガビット(2.5GbE)対応 シングルドライブモデル「HDL-AAXシリーズ」
(商品ページ)(購入ページ)
・カンタン接続のランディスク シングルドライブモデル「HDL-TAシリーズ」
(商品ページ)(購入ページ)
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