Windows Server 2003サポート終了対策|データ移行を徹底解説!

ファイルサーバーとして使っている「Windows Server 2003」を、LAN DISK Z(Windows Storage Server 2012 R2)へお引っ越し

CONTENTS

  • 1.Windows Server 移行ツールの準備
  • 2.通信用ポートの準備
  • 3.ユーザーとグループの移行(Windows Server 2003サーバー側)
  • 4.ユーザーとグループの移行(LAN DISK Z側)
  • 5.データの移行(Windows Server 2003サーバー側)
  • 6.データの移行(LAN DISK Z側)
  • 7.最終確認
  • Windows Storage Server 2012 R2 搭載 アイ・オーのNAS「LAN DISK Z」オススメ商品
引っ越しイメージ図
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Windows Server 2003をファイルサーバーとして利用している場合、データの移行先はWindows Storage Server 2012 R2がおすすめです。ファイルを高速に転送できるSMB 3.0への対応や、重複データを排除してディスク容量を節約するデータ重複排除機能など最新の機能を備えたWindows Storage Server 2012 R2に移行すれば、速度面での向上はもちろんのこと、容量の節約も期待できます。

ファイルサーバーに保存されているデータの移行は、エクスプローラー上でのコピーという方法もありますが、それだと各ユーザーやグループごとのアクセス権限などの設定は移行できません。ユーザーやグループが細かく設定されている場合、移行先であるWindows Storage Server 2012 R2で手作業で設定するのは、たいへんな労力がかかります。

こうした場合は、Microsoftが用意する「Windows Server 移行ツール」を使用するのが便利です。「Windows Server 移行ツール」を使えば、データだけでなく、ユーザーやグループの設定もまとめて移行が行えるので、これまでWindows Server 2003で利用していた共有やセキュリティの設定がそのまま利用でき、引越しにまつわる手間を最小限に抑えることができます。

今回は、Windows Storage Server 2012 R2を搭載したアイ・オーのNAS「LAN DISK Z(HDL-Z6WLC2)」と、Windows Server 2003サーバーを用意し、実際に「Windows Server 移行ツール」を使っての環境の引っ越しにチャレンジしてみました。

step1.Windows Server 移行ツールの準備

LAN DISK Z側ではまず「Windows Server 移行ツール」をインストールしたのち、Windows Server 2003サーバー側で必要なツールを出力し、エクスプローラー経由でWindows Server 2003サーバーにコピーします。以下がその具体的な手順です。

step1-1

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まずはリモートデスクトップでLAN DISK Zにログインし、「サーバー マネージャー」が表示されたら「役割と機能の追加」をクリックします。

step1-2

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「役割と機能の追加ウィザード」が表示されますので、「次へ」をクリックします。

step1-3

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インストールの種類として「役割ベースまたは機能ベースのインストール」を選択して「次へ」をクリックします。

step1-4

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サーバーの選択で、「サーバー プールからサーバーを選択」を選び、サーバー プールの欄にLAN DISK Z(名前はHDL-ZWLC)が表示されていることを確認したのち「次へ」をクリックします。

step1-5

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サーバーの役割で、「ファイルサービスと記憶域サービス」の中にある「ファイルサーバー」にチェックが入っていることを確認したのち「次へ」をクリックします。

step1-6

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「Windows Server 移行ツール」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。

step1-7

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「Windows Server 移行ツール」が表示されていることを確認したのち、「インストール」をクリックしてインストールを実行します。

step1-8

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Windows Server 移行ツールのインストールが実行されます。「HDL-ZWLCでインストールが正常に完了しました。」というメッセージが表示されたら「閉じる」ボタンを押して画面を閉じます。

step1-9

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スタートボタンを右クリックし、「コマンド プロンプト(管理者)」をクリックします。

step1-10

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コマンドプロンプトが表示されますので、
cd ServerMigrationTools」と入力してEnterキーを押し、
C:¥Windows¥System32¥ServerMigrationTools フォルダーに移動します。

step1-11

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C:¥Windows¥System32¥ServerMigrationTools>
と表示されているのを確認したのち、以下のように入力してEnterキーを押します。なお<移行先のフォルダパス>は、移行先で使用するフォルダ名に書き替えます。ここでは「C:¥Work」としています。

SmigDeploy /package /architecture x86 /os WS03 /path <移行先のフォルダパス>

注:マイクロソフトの解説では64bitの場合はx86ではなくamd64が正しいとされていますが、amd64を選択すると、以降の工程でエラーが出るため、今回はx86を選択しています。

step1-12

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Windows Server移行ツールをまとめたフォルダが、指定したフォルダの下に作成されます。

step1-13

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エクスプローラーで見ると、指定した場所にフォルダが生成されていることが分かります。

step1-14

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エクスプローラーで移行元となるWindows Server 2003サーバーを開き、さきほどLAN DISK Zで作成したWindows Server移行ツールを任意のフォルダの中にコピーします。Windows Server 移行ツールの準備はいったんここで終了です。

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ホワイトペーパー「_Windows Storage Server 2012 R2 最新ファイルサーバの移行ガイド_」もあわせてご覧ください。

CONTENTS

  • 1.Windows Server 移行ツールの準備
  • 2.通信用ポートの準備
  • 3.ユーザーとグループの移行(Windows Server 2003サーバー側)
  • 4.ユーザーとグループの移行(LAN DISK Z側)
  • 5.データの移行(Windows Server 2003サーバー側)
  • 6.データの移行(LAN DISK Z側)
  • 7.最終確認
  • Windows Storage Server 2012 R2 搭載 アイ・オーのNAS「LAN DISK Z」オススメ商品

関連情報

このページではサポート期限が終了したサーバーOSを使い続けるリスクとは?「Windows Server 2003のサポート終了」について解説しています。
Windows Server 2003のサポート終了に向けてファイルサーバー機能に特化したNASを導入するメリットを解説しています。

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