Windows Storage Server 2008 R2 Workgroup Edition を搭載
HDL-Z4WSCR2シリーズは、NASにインストールして使うことを想定して作られた「Windows Storage Server 2008 R2 Workgroup Edition」OSを搭載したネットワークハードディスクです。Windowsサーバー環境との親和性が高いため、既存のサーバー環境に容易に追加・運用が可能な他、低コストで手軽にファイルサーバーを導入することが可能です。
Windows Storage Serverが選ばれる3つのポイント
■ポイント1:低コスト
通常のWindows Server OSの場合、アクセスするクライアントの分だけCAL(Client Access License)が必要ですが、Windows Storage Serverの場合はCALが不要なので低コストに導入が可能です。
■ポイント2:Active Directoryを利用可能
Active Directoryドメイン環境の場合、登録されているユーザー情報を利用してファイル・フォルダへのアクセス権限を設定可能。ユーザー情報を新たに設定する必要がなく、更新・管理の工数が少なくできる他、複数台を導入した際も同じユーザー情報を各々に登録する必要がありません。
さらに、NTFSベースのアクセス許可を利用することで、ディスクやフォルダごとにアクセスを許可するユーザーを指定したうえで、ユーザーごとに読み取りや書き込み、変更などの操作制限を設定できるので、より細やかなアクセス権限の管理が可能です。
■ポイント3:ウイルス対策ソフトがインストール可能
ウイルス対策ソフトをインストールすることによりネットワークを介して感染するウイルスからNASを自身で守ることが可能です。
また、バックアップソフトをインストールしてWindowsサーバーのバックアップ先として利用することも可能です。
※一部ソフトウェアは本体内にインストールすることができません。
●ウィルス対策ソフトのパターンファイルの配信が可能
LAN DISKをウィルス定義パターンファイルの配信サーバーにすることで、クライアントPCのウィルス対策の負荷を減らしながらNASだけでなくネットワーク環境全体を最新のセキュリティ状態に保つことができます。
各種ソフトウェアとの動作確認結果について、詳しくは「ハードディスク対応 各種ソフトウェア一覧」をご確認ください。
クラウド管理機能「NarSuS」搭載
ユーザーに代わりNASを見守るサービス「NarSuS」に対応
お客様に代わってNASの状態をネットワーク経由で監視するクラウド管理サービス「NarSuS(ナーサス)」を無償提供。設置場所を問わず複数台のNASを一括管理できるので、管理者の負担を大幅に削減できます。
■トラブル時の正常復帰をサポート
「NarSuS」の詳細はこちら
さらに、インターネットに接続できない環境下に設置されたNASも管理できる「NarSuS リンク」も利用可能。
「NarSuSリンク」の詳細はこちら
安心の定額保守サービス「アイオー・セーフティー・サービス(ISS)」をご用意
高速データ転送を実現するハイパフォーマンス
CPUにAtom プロセッサ(2.13GHzデュアルコア)、メモリーを4GB(従来製品※の2倍)搭載したハイパフォーマンスモデル。複数ユーザーからの同時アクセスにも強い他、バックアップソフトやウィルス対策ソフトをインストールした際も快適に動作可能です。
※
HDL-Z4WSAシリーズと比較した場合
WD社の高信頼NAS用ハードディスク「WD Red」を採用
Western Digital社のNAS用ハードディスク「WD Red」を搭載しています。
24時間、常時稼働が前提のNAS運用において課題になりやすい熱・振動への対策、電力消費が改善がされ、さらに長期3年保証を実現した高信頼ハードディスクです。
<WD Redのポイント>
・長期3年保証を実現
従来モデルは1年だったHDDの保証期間を延長しました。
・省電力
常時稼働時のNASの運用コストを削減します。
・熱、振動に強い
NAS本体内の温度上昇や振動による故障のリスクやパフォーマンスの低下を低減します。
「WD Red」について詳しくはWestern Digital社ホームページをご確認ください。
スペースに困らない1Uラックマウントモデル
米国EIA(米国電子工業会)の規格に準拠した19インチ 1Uラックマウント対応モデルです。ラックで関連機器を集約すれば、ケーブルの接続が良くなり盗難防止も役立ちます。
また、ラックマウントレールを標準添付していますので、ご購入後どなたでも簡単に取り付けが可能です。
取り付け手順
※取りつけに際しては、ご使用のラックに対応したクリップナット(前面6個、背面4個)が別途必要です。(M5x8ネジ対応の物が8個、M5x15ネジ対応の物が2個)
RAID機能で万一のハードディスク故障に備える
4台のハードディスクを搭載し、RAID 0(ストライピング)およびRAID 5(出荷時設定)を構成可能です。RAID 5を構成時には、4台のうち1台のハードディスクが故障した場合にも、ハードディスクを交換することでデータを損失することなく復旧が可能です。
万が一の事態にもシステムの安全な運用が可能なよう、ハードディスクのOS領域とデータ保存領域が別々のパーティションに分かれています。また、OS領域についてはデータ領域のRAID設定にかかわらずRAID 1が設定され、冗長性が確保されています。
ホットスワップに対応
RAID5で運用中に故障したハードディスクは、ファイルサーバーの運用を停止することなく通電したままハードディスク交換が可能。専用のカートリッジ式ハードディスク(
HDLZ-OPRシリーズ)を採用し、どなたでも簡単かつ安全にハードディスクの交換が可能です。
充実した拡張機能
(1)2つのLANポートを搭載
2つのLANポートを搭載しているので、セグメントの異なるネットワークの間で共有利用することが可能です。
(2)eSATA、USBポートに外付ハードディスクを増設可能
eSATA、USBポートに外付ハードディスクを接続することで、保存容量を増設し共有ファイルを保存したり、本体のデータのバックアップ先として利用が可能です。
<USB 3.0に対応>
USBポートはUSB 3.0に対応していますので、USB 3.0に対応した増設用ハードディスクを利用することで、より高速にバックアップが可能です。
<Windows Server Backupが利用可能>
また、Windows Storage Server 2008 R2の標準機能である“Windows Server Backup”で毎日の本体のバックアップを自動で行うことが可能です。
※Windows Server Backupの仕様により、2TB を超える容量のデータをバックアップすることはできません。また、ボリューム容量が2TBを超える場合、ボリューム全体ではなくバックアップ対象のフォルダを個別に指定する必要があります。
●バックアップデータにもセキュリティ対策を!
LAN DISK Zシリーズに保存した大切なデータ。せっかく外付けハードディスクにバックアップしても、その外付けハードディスクを持ち去られてしまっては、情報漏えいにつながりかねません。
LAN DISK Zシリーズと暗号化機能搭載ハードディスク「HDJ-HSUシリーズ」を組み合わせて使用することで、バックアップデータを暗号化して守ることができるので安心です。
※「SHGate Service」というソフトウェアをLAN DISK Zシリーズにインストールする必要があります。
⇒
「SHGate Service」のダウンロード(サポートライブラリ)
⇒
HDJ-HSUシリーズ
管理者向けの機能も充実
(1)リモートデスクトップ接続または本体にディスプレイを接続して管理可能
HDL-Z4WSCR2シリーズに対する設定は2つの方法で行えます。
<リモートデスクトップ接続>
本体を直接操作することなく、ネットワークを経由して遠隔操作を行うことが可能です(リモートデスクトップ接続)。設置場所に液晶ディスプレイやキーボードなどの入力機器を設置する必要がなく、管理者にとって便利な機能です。
<本体にディスプレイと入力機器を接続して設定する>
本体背面のVGAコネクターまたはHDMI端子および、USBポートにそれぞれディスプレイとUSBキーボード・マウスなどを接続することで、各種の設定が可能です。ネットワークに接続する前や、ネットワークの障害などでリモートデスクトップ接続が利用できない場合に有効な設定方法です。
(2)専用管理ソフトで一括して設定を変更可能
添付の管理ソフト“ZWSマネージャー”で各種の設定を変更することが可能です。
<ZWSマネージャーで設定可能な項目>
設定可能項目 |
備考 |
RAIDモードの変更 |
データボリュームのRAIDモードを変更できます。 |
本体ファン回転数と内部温度 |
本体ファン回転数と内部温度が確認できます。 |
メール設定 |
本体の情報を発信するメール通知の設定が行えます。
<温度異常の通知>
|
Func.ボタン設定 |
本体前面のFunc.ボタンにアプリケーションを割り当てられます。
<Func.ボタン>
|
HDDアンプラグ設定 |
ハードディスクの故障時に、故障ハードディスクの取り外し処理を行うことができます。 |
(3)リカバリーDVD付属
リカバリーDVDを添付していますので、DVD-ROMドライブを接続してリカバリーDVDが起動することにより、簡単にシステムリカバリーが可能です。
サーバー環境と連携する様々な機能
Windows Storage Server 2008 R2は、Windowsサーバー環境と連携することで様々な機能を利用することが可能です。
(1)iSCSIのストレージとして使う
ハードディスクなどの記憶装置の接続で利用されるSCSIコマンドを、ネットワーク上で受け渡しができるようになるiSCSIターゲット機能を利用可能。
サーバーからiSCSIターゲットとして設定することにより、既存サーバーの容量増設、バックアップ先ストレージとして利用も可能です。
iSCSIターゲット機能により、本製品上に作成した仮想ディスク(VHD)をiSCSIストレージとして提供することができます。
※iSCSIストレージを利用するには、iSCSIイニシエーターが必要です。
※iSCSIイニシエーターは次のOSで標準サポートされています。(Windows 7、Windows Vista、Windows Server 2008以降)
※次のOSでiSCSIイニシエーターを利用するにはMicrosoftダウンロードセンターより「Microsoft iSCSIイニシエーター」をダウンロードしてインストール必要があります。(Windows XP、Windows Server 2003)
(2)共有フォルダのシャドウコピー機能を搭載
管理者が設定したスケジュールに基づいて、自動で本製品の共有フォルダのシャドウコピーが作成できます。これにより、ユーザーが誤ってファイルを削除してしまった場合などに、履歴をさかのぼって削除したファイルをエクスプローラーやMicrosoft Office 2003の主要なアプリケーションから自分で直接復元できます(※)。
※共有フォルダのシャドウコピー機能を利用する場合にはクライアントパソコンにWindows XP SP2以降が必要です。仮想ドライブには利用できません。
(3)DFSレプリケーション機能
専用のソフトウェアを使わず、LAN DISK2台だけでレプリケーションが可能な「DFSレプリケーション」に対応。
WAN回線を使った遠隔地でのレプリケーションも可能、災害発生時も大切なデータを守ることができます。
※遠隔地のレプリケーションを行う際は、別途VPNルーターを使ったWAN回線が必要です。
※DFSレプリケーションを利用するには、LAN DISKがActive Directoryに参加している必要があります。また、2台のLAN DISKが同一フォレストにある必要があります
(4)ファイル分類管理機能
従来のファイルサーバーは、保存されたファイルの整理を手動で行っていましたが、Windows Storage Server 2008 R2では『ファイルの分類管理機能』により移動、削除、圧縮、暗号化などを自動的に行えるようになりました。
これにより、例えば1年間アクセスのなかったファイルを自動的に圧縮・削除するなどのタスクをスケジュールできるようになります。
UPSで停電や電源トラブルに備える
停電や雷、電圧変動といった電源障害から機器を守る無停電電源装置(UPS)との連動に対応しています。