「PLC」は、コンセントからつながる電力線をネットワークの通信回線として利用する技術の呼び名です。
有線LANや無線LANと並んで、家庭内でのネットワークを構築するのに適した方法のひとつです。
PLC(Power Line Communicationsの略)は、どこの家庭にもあるコンセントに挿して、コンセントからつながる電力線を通信回線として使うことで、ネットワーク通信を行える技術です。
コンセントがあればどこでも使えるため、距離が離れていて遠いなどの理由で配線が面倒な場所や、無線LANの電波が届かない場所などで有効な通信方法です。
親機から子機の間はコンセントからの電力線で物理的に結ばれるので、障害物による無線LANの不調や、長いLANケーブルの配線から解放されます。
コンセントLAN(PLC)は、無線LANのように難しい設定や暗号化設定が一切いりません。
箱から出して親機・子機をそれぞれコンセントに挿すだけで、PLCネットワークが通信可能となります。もちろん、パソコンの操作も不要です。
さらに、子機もボタンひとつで最大15台まで増やせるので、パソコン以外のネットワーク機器もPLCにすれば配線の苦労が半減。
家の壁やフロアに関係なく、簡単にネットワークを構成できます。
コンセントLAN(PLC)の信号は配電盤で大幅に減衰するため、隣の家などへはほとんど伝わりません。また、セットアップした機器間でしか通信が行えないよう、セキュリティの高い 「AES(Advanced Encryption Standard)128ビット」で暗号化されるため、安心してインターネットを楽しんでいただけます。
コンセントに挿すだけの手軽なコンセントLAN(PLC)ですが、コンセントを使うことによるデメリットもあります。
同じコンセントを使っている他の家電から発生する電気ノイズがあると、それによって通信速度の低下を引き起こす場合があります。電気ノイズを発生させやすい機器は、調光機能付き蛍光灯やタッチランプ、充電器、ドライヤー、掃除機など。
コンセントにこれらのノイズ軽減を軽減する専用OAタップを使うことで、通信速度のスピードダウンを防ぐことができます。