(記事公開日:2024年4月1日)
ディスプレイを比較・検討していると、リフレッシュレートという単語が登場します。「仕様書を見ても何を指すか分からない」「適した数値が判断しにくい」といった理由で、ディスプレイ選びが難しいと感じる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、リフレッシュレートの定義と用途別に適した数値を紹介します。用途によってはディスプレイ選びの重要な指標となるため、事前に確認しておきましょう。
ディスプレイの性能を調べていると、リフレッシュレートの他にフレームレートという用語を見る場合があります。混同しがちな用語ですが指すものが異なるため、違いを正しく理解しましょう。ここでは、それぞれ何を意味する用語か紹介します。
リフレッシュレートはディスプレイの仕様書に記載される数値で、1秒間に何回映像の表示を切り替えられるかを示したものです。単位は「Hz」です。「144Hz」の場合、1秒間に144回まで映像を更新できることを意味します。
基本的に、数値が高いほど映像がカクカクしません。動きが激しい映像を表示するなら、仕様書に記載された数値を意識しましょう。
動画は複数の静止画を高速で切り替えることで、動いているように見せます。映像コンテンツで、1秒の動画を構成する静止画の枚数が「フレームレート」です。単位は「FPS」で、「144FPS」は144枚の画像を使用して1秒の動画を作成したことを意味します。
なお、ディスプレイが高リフレッシュレートに対応していても、再生する動画のフレームレートが低いとスムーズな映像にはなりません。
新たにディスプレイを購入したり既存のディスプレイをリプレースしたりするときは、リフレッシュレートの数値の違いが及ぼす影響を知った上で、商品を選ぶことが大切です。
ここでは、ディスプレイを選ぶときにリフレッシュレートを重視したほうがよい理由を2つ紹介します。
リフレッシュレートが高いディスプレイほど表示する映像が滑らかで、動画のカクつきや不鮮明さといった違和感を減らせます。よりスムーズに動く映像を楽しみたいなら、仕様書に記載された数値が高いディスプレイを選びましょう。
ただし、カクつきが少ない映像を表示できるかは出力側の環境にも左右されます。出力側のフレームレートが低ければ、ディスプレイを交換してもカクつきは変わりません。
ディスプレイの用途によっては、カクつきが少ない映像が求められます。該当する用途の一例がPCゲームです。
特にFPSやアクションゲームといった動きが激しいゲームをプレイする場合、映像の切り替えがスムーズでないと、移動する物体の表示が不明瞭で見にくいため注意しましょう。
激しい動きを追従して明瞭に表示するディスプレイなら、相手の動きがより見やすくなります。少しの反応速度の差が勝敗を分ける対戦ゲームでは重要なポイントです。
ディスプレイを購入する際は、自分がどのような目的で使用するか明確にし、適した商品を選ぶことが大切です。ここでは、日常利用やゲームといった用途別に、どの程度のリフレッシュレートのディスプレイを選べばよいか解説します。
事務をはじめとしたオフィスワークや動画鑑賞がメインの用途であれば、60Hz~100Hzの商品をおすすめします。事務作業は激しい動きがある映像を表示することがほぼなく、映像コンテンツは60Hz以下のフレームレートで制作している動画が多いためです。
60Hz~100Hzのディスプレイは性能が高い商品が安く販売されていて、購入しやすいのがメリットといえるでしょう。
PS5やXboxをはじめとしたコンソールゲームをプレイすることが目的の場合、120Hzの商品をおすすめします。コンソールゲームは120FPS以下のフレームレートで制作されているケースが多く、ハード別の最大フレームレートは以下のとおりです。
ハードによって最大フレームレートが異なるものの、2024年2月時点では120Hzが上限です。120Hz駆動に対応したディスプレイで十分といえるでしょう。
PCゲームをプレイするのがメインの用途なら、144Hz以上のディスプレイを選びましょう。FPSやアクションゲームといった動きが激しいゲームは、カクつきが少ない映像でプレイすると有利になります。
ゲーミングディスプレイとして販売されている商品は144Hz~360Hzが多く、選択肢が豊富なのも魅力です。ゲームプレイを快適にする機能を搭載する商品も多いため、機能を比較しつつ選ぶとよいでしょう。
高リフレッシュレートディスプレイを購入する際は、いくつか注意したい点があります。PCを含むハードウェアやソフトウェアによっては用意した環境を活かせないこともあるため、以下で紹介するポイントを参考に環境を整備しましょう。
高リフレッシュレートディスプレイの性能を活かすには、出力側が高いフレームレートで映像を出力する必要があります。144Hz駆動に対応したディスプレイを使っても出力側が60FPSしか出せなければ、60Hz駆動の商品を使っている場合と変わらないためです。
3Dゲームのような高い処理能力が求められる用途で使う場合、十分な性能を備えたPCを用意しましょう。特にCPUとGPUには高い性能が求められます。PCの性能を高めるため、パーツのアップグレードやPC本体の買い換えを検討しましょう。
PCの性能に問題がなくても、ソフトウェアやコンテンツが出力するフレームレートを制限しているケースがあります。
たとえば、PCゲームは高リフレッシュレートディスプレイが必要な代表的な用途です。しかし、シミュレーションゲームやRPGのような動きが激しくないタイトルは、60FPSのものが多いです。また、映像コンテンツも同様です。
特定のソフトウェアやコンテンツを楽しむのが目的であれば、事前にフレームレートを確認しておきましょう。
PCとディスプレイを接続するケーブルの通信規格によって、リフレッシュレートが制限されるときがあります。高リフレッシュレートディスプレイには、ディスプレイの解像度とリフレッシュレートの組み合わせに対応したケーブルを使用しましょう。
2024年2月時点では、HDMIとDPが接続規格の主流です。これからケーブルを購入する方は、高解像度・高リフレッシュレート環境に対応した規格であるHDMI 2.0・2.1、もしくはDisplay Port 1.2・1.4・2.0に対応した商品を選びましょう。
高リフレッシュレートに対応したゲーミングモニターは、アイ・オー・データが販売するGigaCrystaがおすすめです。ここでは、GigaCrystaの魅力を詳しく紹介します。自分にとって大きな魅力があると感じるなら、ぜひ購入をご検討ください。
滑らかな映像が求められるFPSやアクションゲームを快適にプレイするため、アイ・オー・データでは60Hz~360Hz駆動に対応したディスプレイを販売しています。2024年2月時点で販売しているゲーミングディスプレイのラインアップは以下のとおりです。
最大360Hzの超高速リフレッシュレートに対応した商品もあり、PCの性能やプレイするゲームのジャンルに応じて選べます。ぜひご検討ください。
超高速リフレッシュレートにも対応したゲーミングディスプレイ
カクつきが少ない映像を表示することに加えて、ゲームプレイに役立つさまざまな機能を搭載しているのもGigaCrystaの魅力です。主な機能には以下があります。
商品によって搭載する機能は異なります。気になったディスプレイを比較・検討して購入する1台を選びましょう。
アイ・オー・データでは、「FPS向け」「FPS/MMORPG向け」「MMORPG向け」の3つに分けてゲーミングディスプレイを販売しています。ゲームのジャンルごとに求められる性能は異なるため、自分がプレイするゲームの傾向を考えて選ぶとよいでしょう。
仕様一覧ページで複数のディスプレイを比較できます。商品選びで迷っている方は、ぜひご活用ください。
ゲームをより快適に楽しむためにこだわったゲーミングモニターブランドGigaCrysta
リフレッシュレートとは、ディスプレイに表示する映像を1秒間に何回切り替えられるか示した数値で、数値が大きいほど滑らかな映像を表示できます。
ただし、高リフレッシュレートディスプレイの性能を生かすには、出力側のPCが十分な性能を備えていなければなりません。
アイ・オー・データでは、PCゲームのプレイに最適なディスプレイとしてGigaCrystaを販売しています。プレイするゲームのジャンルに適したものを選べるように、さまざまな商品をラインアップしています。ぜひGigaCrystaをご検討ください。
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