(記事公開日:2024年4月1日)
ディスプレイ選びで、解像度は重要な要素のひとつです。快適にPCを使用するには、用途に合った解像度のディスプレイが欠かせません。しかし、自分の用途に合った解像度が分からず、困っている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、代表的な解像度の種類や用途別の解像度を紹介します。それぞれの解像度をおすすめする理由も解説するため、自分に合った1台を購入する参考にしましょう。
ディスプレイの性能を示す数値はさまざまで、混同しないように正しく理解することが大切です。解像度の数値だけで選ぶとイメージ違いにつながりかねないため、セットで確認しましょう。ここでは、解像度とは何か、画質や表示内容の関係とともに紹介します。
一般的なディスプレイの仕組みは、ピクセルやドットと呼ばれるパーツに電圧を掛けて光を通過させ、赤緑青(RGB)のフィルターを通すことでさまざまな色を表現するというものです。
ディスプレイのピクセル数を「横方向のピクセル数×縦方向のピクセル数」で示した数値を解像度と呼びます。
たとえば、「3,840×2,160」と記載されている場合、横方向に3,840個、縦方向に2,160個のピクセルがあるディスプレイです。合計829万4,400個のピクセルを発光させることで映像を表示します。
同じサイズのディスプレイを比較すると、解像度が高いものほど画質が良くなります。解像度が高いほど小さなピクセルが密集していることを意味し、高精細の映像を表示できるためです。
ただし、ディスプレイサイズが小さ過ぎると見にくくなる点に注意しましょう。ディスプレイサイズと解像度のバランスを考えることが大切です。
ディスプレイの解像度が高いとピクセルのサイズが小さくなるため、表示も小さくなります。
たとえば、1,920×1,080の画像を解像度が1,920×1,080のディスプレイに表示すれば、全画面で表示可能です。一方、3,840×2,160のディスプレイに表示した場合、見た目のサイズが4分の1になります。
PC用ディスプレイには、さまざまな解像度の商品があります。中でも主流の商品が数種類あるため、解像度別のメリットと特徴を詳しく見てみましょう。いずれもラインアップが豊富で、多くの中から自分に合った1台を選べるのがメリットです。
1,920×1,080はFHD(フルHD)と呼ばれ、PC用ディスプレイの解像度として主流です。多くのメーカーが多種多様な商品をラインアップしているため、サイズや機能を比較して自分に合ったものを選びましょう。
より解像度の高いディスプレイと比較すると、解像度が低い分、描画負荷が小さい点がメリットです。極端に解像度が低いわけではなく、実用性の面でも大きな問題を感じにくいでしょう。
FHDのディスプレイでは解像度が足りないと感じるなら、2,560×1,440の商品がおすすめです。WQHDと呼ばれ、FHDより解像度が高く高精細の映像を楽しめます。
より解像度が高いディスプレイと比べて、安く購入できるのがメリットのひとつです。FHDのディスプレイほど豊富ではありませんが、さまざまな商品が販売されています。
高画質の動画やゲームを楽しめる3,820×2,160のディスプレイもあります。4K UHDやQFHDと呼ばれていて、高解像度ディスプレイの代表的な存在です。
表示領域がFHDの4倍と広く、一画面に多くの情報を表示する用途にも向いています。高解像度ディスプレイが必要なら、3,820×2,160の商品を中心に検討するとよいでしょう。
さまざまな解像度のうち、どの程度の解像度が適しているかは用途によって異なります。ここでは、代表的な用途とおすすめの解像度の関係を詳しく見てみましょう。
紹介する解像度を目安として、実機で表示や画質を確認して自分に合った1台を選ぶのがおすすめです。
事務をはじめとしたオフィスワークで使うなら、FHD(1,920×1,080)の商品を中心に検討するとよいでしょう。高解像度ディスプレイが必要になるケースは少なく、困ることはあまりないでしょう。
PC用ディスプレイの解像度として主流であるため、ラインアップが多く、比較的安く購入できるのも大きなメリットです。
複数のソフトウェアを同時に起動したりウィンドウを複数並べて使用したりする方には、2,560×1,440(WQHD)以上のディスプレイをおすすめします。マルチタスクを前提とした場合、FHDの解像度では表示領域が狭く、使いにくいと感じるケースがあるためです。
オフィスワーク用途でも、Excelを使う作業が多い方には一度に複数の情報を表示できるWQHDが向いているでしょう。4K UHDのようなさらに高解像度のディスプレイより安価に購入できます。
動画・画像編集を含むクリエーティブな作業や高解像度の映像作品の視聴には、3,840×2,160(4K UHD)のディスプレイがおすすめです。
多数の素材を同時に表示するとき、表示領域が広いメリットを十分に生かせるでしょう。FHDやWQHDより多くの情報を一画面に表示することで、作業効率が高まります。
ただし、解像度が高い分、出力側の描画負荷が高くなるのがデメリットです。PCのGPU性能が十分でない場合、処理落ちが発生するリスクがあることを覚えておきましょう。
高解像度ディスプレイは、状況によっては表示が見にくくなったり、正常に出力できなくなったりするケースがあるため注意が必要です。ここでは、購入を検討している方が注意したい2つのポイントとともに、対策も紹介します。
解像度が高いディスプレイほどテキストやアイコンが小さく表示されるため、スケールを適切に調整しないと見にくくなります。PCにディスプレイを接続したら表示を確認し、見やすいサイズに調整しましょう。なお、スケールはPCで調整します。
高解像度かつ小型のディスプレイは、表示がより小さくなる点に注意が必要です。高解像度ディスプレイを選ぶ際は、ディスプレイサイズにも目を向けましょう。
ディスプレイとPCを接続するときに用いる通信規格はさまざまです。通信規格によって対応する解像度とフレームレートが異なるため、ディスプレイの通信規格に合った端子・ケーブルを選ばなければなりません。
これから新たにケーブルを購入するなら、将来性を考えてDP 1.4以上、もしくはHDMI 2.1以上に対応したものを選ぶとよいでしょう。いずれも3,820×2,160以上の解像度に対応しています。
新たなディスプレイの購入を考えている方は、アイ・オー・データの商品をご検討ください。さまざまな用途に対応できるように、豊富な商品をラインアップしています。ここでは、アイ・オー・データが販売するディスプレイの特徴を紹介します。
アイ・オー・データでは、PC用ディスプレイの主流であるFHD・WQHD・4K UHD以外にもさまざまな解像度のディスプレイを販売しています。具体的な解像度の一例は以下のとおりです。
上記で紹介した解像度のディスプレイが必要な方は、ぜひアイ・オー・データの商品をご検討ください。
アイ・オー・データでは多種多様なサイズのディスプレイを販売しているため、用途や設置場所のスペースに応じて適した商品を選べます。2024年2月時点で販売している商品の一例は以下のとおりです。
たとえば、リモートワーク用に持ち運べるモバイルディスプレイを購入し、会議室に75型の大型ディスプレイを設置するといった使い方も可能です。
タッチ操作に対応したディスプレイをラインアップしているのも大きな魅力です。タッチ操作が必要な環境で利用するディスプレイを探しているなら、ぜひご検討ください。
アイ・オー・データでは、用途に適したディスプレイを選べるように、手軽に比較できるWebページをご用意しています。以下のWebページで必要な機能やサイズ、解像度をチェックするだけで比較できます。ぜひご利用ください。
さまざまな液晶ディスプレイ(PCモニター)を手軽に比較!
自分の用途に合ったディスプレイを選ぶ上で、解像度は欠かせません。一般的な用途であればFHD、マルチタスクやクリエーティブな作業で高解像度環境が必要ならWQHDや4K UHDを選ぶとよいでしょう。
アイ・オー・データでは、さまざまな解像度やサイズのディスプレイを豊富にラインアップしています。タッチ機能を搭載した商品やゲームプレイに適した商品も販売しているため、ぜひご検討ください。
商品を比較できるWebページを活用して用途に適したディスプレイを選ぶことで、より快適なPC環境を構築できます。
I-O Knowledgeコラム 編集部では、液晶ディスプレイとHDD&NASのストレージデバイスを中心に、IT業界に関わる基礎知識と最新トレンド情報を選りすぐりでお届けします。
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