広色域液晶ディスプレイ Photo Crysta

プロカメラマン・フォトグラファー講師
松永まつなが とおる さん
PhotoCrystaスペシャルインタビュー
専門学校の講師としてフォトグラファーの育成にあたっている松永 秦(まつなが とおる)さんにインタビューをしました。 松永さんは、これまで公共機関やカメラメーカーなどでも講師をされ、また、自らもモトクロス全日本選手権の国際A級チャンピオン(通算12回) 成田 亮(なりた あきら)選手の専属プロカメラマンとして第一線で活躍されています。 今回、実際にPhotoCrystaを体験していただき、プロカメラマン・講師の立場から色々なお話を率直に聞かせていただきました。

その瞬間を切り取った写真の力

その瞬間を切り取った写真の力

写真を撮る上で一番大切にしていることは「瞬間」です。常に瞬間を切り取るという意識を持ってレンズを覗いています。これはプロでもアマチュアでも同じだと思っています。カメラ撮影やグラフィック編集をされる方には、必ず最初にお話をしています。自分の目の前の風景やその時起こっていることは自分だけにしか撮ることができない、これってすごい大切なんです。写真の持つ力は大きく、何年、何十年経っても、その当時を一瞬に甦らせてくれます。

もう一点は光です。特に屋外撮影では、光は時間や天候によって変化していきます。場面ごとに光に対応することは観察や経験によって育まれます。午前と午後では明るさも全く変わりますし、同じ場所で撮っても光を前にするか背にするか、天候で言えば、とても晴れていて強い光だったり、雨や曇りだったり、シャッターを押すたびに常に光を考えることが大切です。

被写体への光の当たり方を考える

被写体への光の当たり方を考える場合、広い景色なのか寄った花なのかでもものすごく変わります。特に木がある場所では木陰の影の落ち方にとても変化が出ます。人物を撮る時であれば、曇りの方が意外と撮りやすかったりします。というのは強い光線がないので影が極端に落ちることがありませんので、スタジオ撮影をしているような柔らかい光に近くなります。

最近ではSNSで共有される方も多いですが、気軽に場面を切り取ってシェアされた写真を見ていると、その場にいることや、その時間を楽しんでいることが伝わってきます。人に見てもらうことを意識することで工夫も生まれます。

リアルな色を再現する「PhotoCrysta」
コストパフォーマンスの高い
ディスプレイ

リアルな色を再現する「PhotoCrysta」

撮った写真の中から、自分のイメージ通りに撮れているものを見つけたり、それがきちんと撮れているかをチェックするために、ディスプレイはとても重要になってきます。色をはじめ、明るすぎないか暗すぎないか、ピントが欲しいところに合っているかなどを確認したり、写真を自分のイメージに近づけるためにソフトで調整するため、ディスプレイの基本性能、特に色再現性は重要項目です。

今回PhotoCrystaを触った最初の印象は、立体感がすごく出ていてリアルカラーにすごく近いと感じました。照明を点けている状態で斜めの位置からでも色がしっかり確認できるのは素晴らしいと思います。PhotoCrystaの特長であるAdobe RGBカバー率99%の広色域の再現が実際にはどの程度かを確認しようと思い、緑や赤の色味の写真を持ってきました。

実際のディスプレイを見て感動しているのですが、ハイライト部分からシャドー部分までとても精細に色が再現されています。この写真は広色域のAdobe RGBで撮影したもので、拡大するとさらによく分かるのですが、ディスプレイ上で、しかもこの明るさの中でも綺麗にしっかりと見えるところは素晴らしいですね。Quantum dot(量子ドット)技術により、緑や赤色の色純度が高いため色が際立っているのが見て分かります。このクオリティをディスプレイで確認できるというのは作業工程においてとても安心感があります。

コストパフォーマンスの高いディスプレイ

ディスプレイの選択において、Adobe RGBの色域をほぼカバーするPhotoCrystaの色再現性の高さは重要なポイントになります。最近では写真を見るデバイスもとても幅広くなっています。デバイスごとに見る環境も違うことと見え方が違うことにも注意しています。

スマホやパソコンはもちろん、電車内の液晶ディスプレイや店舗のサイネージで見たり、太陽の光の下で見たりなど様々です。「なんか色おかしいな」ってならないようにするには、それなりの色の加工も必要になってきます。そのためにも作業するディスプレイ自体が正確な色を再現できることが最低条件になってきます。正確な色が再現できていない写真を編集したり、色の加工をすることが意味のないものになりかねません。

PhotoCrystaの価格は、ディスプレイの能力に対してとてもコストパフォーマンスが高いので、グラフィックデザインを勉強されている方や写真をもっと楽しみたい方にとっては、本物の色を扱ううえで最初から使っていただいた方が良いと思います。

フォトグラファーの
腕の見せどころの写真編集

フォトグラファーの腕の見せどころの写真編集

ここ数年、写真や映像の世界では、いろいろな色彩調整を行うカラーグレーディングがスタンダードになってきています。一般の方が編集したものとクリエイターが編集したものの大きな違いは色なんですよね。印象的な写真に演出したいときは、意図的にオレンジやグリーンを引き立たせたりします。こういった作業においても元の色が整っていることが必要ですが、色再現性が高いPhotoCrystaの場合、かなりメリットがあると思います。

LCD-PHQ321XQBの場合、解像度がフルHD(1920×1080)よりも高いWQHD(2560×1440)なので、写真編集も快適です。Photoshopのパネルメニューを表示させたままでも、写真を大きいサイズで見られるのはいいですね。写真加工において切り抜いたりする作業も結構多く、解像度が高いので、拡大しても正確にポイントを選択できることは作業効率が高くなると思います。

レベル補正する場合でも、シャドー側、ハイライト側を調整した後、最後に中間を調整して、暗すぎず明るすぎずっていうところを整え立体感を出しますが、この中間の変化は非常に見やすい印象を受けました。同じ画像で、何か月前に同じ作業をしたのですが、PhotoCrystaはとても綺麗に見えます。すごいですね、感動しました。

様々な工夫が嬉しい、
作業がしやすく
目に優しいディスプレイ

様々な工夫が嬉しい、作業がしやすく目に優しいディスプレイ

フレームが薄くスタイリッシュなデザインで、LCD-PHQ321XQBはパネルそのものもとても薄く、作業モチベーションも上がりますね。素直に格好いいです。画面サイズの割に場所をとらない感じもして、作業場所を確保しやすいです。

ノングレア(非光沢)パネルなので、環境光が映り込まず干渉されにくいですね。色も鮮やかに見えて作業がしやすく疲れにくいと思います。少し照明を落として見てみると、より鮮やかに見えていると思いますが、本当にそのままの色って感じになっているので色補正の作業中も心配が無く安心できます。また、作業しながら、周りの人に確認してもらいたい時にでも、広視野角のADSパネルにより斜めから見ても色が外れることが無いです。

台座に付いているスマホスタンド、これがすごくいいですね。長時間の作業になると、動画を見ながら作業したりするのに便利だと思いました。また、チュートリアルを見ながら作業する事もでき、便利に使えるのではないかと思います。

スマホスタンドが便利

撮った写真をそのままの色で
ディスプレイに表示する
カラーキャリブレーション

カラーキャリブレーションの基本

最初にディスプレイの基本的な調整として、写真データがAdobe RGBなので、ディスプレイの色域設定をカメラ(写真データ)のカラープロファイル(色の再現範囲の情報)に合わせました。ディスプレイ本体で、撮影した写真の色が再現できるように調整したわけです。これが広義のカラーキャリブレーションです。撮った写真をそのままの色でディスプレイで表示させるように調整することがカラーキャリブレーションの基本です。

PhotoCrystaの場合、広色域を再現できる性能を持ったディスプレイなので、これだけでも十分だと思います。さらに、市販のキャリブレーターを使って、正確な数値のカラープロファイルを作成することにより、より正確な色再現ができるようになります。

いつも同じ環境光のコンディションになるようにすることも大切

ディスプレイの色が正しく調整された状態で作業する場合、いつも同じ環境光のコンディションになるようにすることも大切です。私の場合は、昼間は半分だけカーテンを閉めて、夜は間接照明で作業を行っています。一日の中で、どんな時でもなるべく同じ光の環境にして、ディスプレイの見え方を同じにすることで作業のブレが無くなります。このブレが無い自分のプラマイゼロの状態をいつも保てるように心掛けています。

ディスプレイで見たままの
色でプリントする

ディスプレイで見たままの色でプリントする

印刷物については、カラープロファイルを埋め込むことができます。撮影する段階からプリントするまで、Adobe RGBの写真を一貫して同じ色味で見えるようにしなければいけません。印刷する直前のデータをカラーキャリブレーションされていないディスプレイで作業した場合、全然違う結果となってプリントされてしまいます。それだけディスプレイが担う役割がとても重要だということです。これはプロであっても写真好きのハイアマチュアの方でも同じです。通常のディスプレイだとそこまではやれないわけですが、PhotoCrystaはとても色の再現力が高いので、実際の現場で撮った写真、ディスプレイで見て、編集する写真、紙にプリントされた写真が、すべて同じAdobe RGBの色表現で取り扱えます。

プロの私が満足できるディスプレイ

今回はじめてPhotoCrystaを使ってみましたが、プロの私が満足できるディスプレイなので、これからグラフィックデザイナーを目指すために専門学校で勉強されている学生さんや、カメラが大好きでもっと極めるためにカメラ教室に通われている方などには最適ですね。PhotoCrystaはとてもおすすめしたいディスプレイです。私が現在教えている専門学校の学生さんにも、ぜひ紹介したいと思います。これ1台あれば、色に対する感性も磨け、スキルアップのスピードも上がっていくと思います。

松永 秦(まつなが とおる)さんの講師経歴

松永 秦(まつなが とおる)さんの講師経歴
  • ソニーマーケティング株式会社撮影講座講師(2008.5~2016)
  • 名古屋モード学園講師(2008.10~2017)
  • 三重県ものづくり産業プロモーション人材育成事業講師(2010.8-9)
  • 岐阜県Webコンテンツ等情報発信人材育成事業講師(2011.1/2012.5-6)
  • 三重県グローバルビジネス人材育成事業講師(2011.5-6,8-9/2012.5-6)
  • 名古屋工学院専門学校講師(2018.4~)
  • 愛知ビジネス専門学校講師(2018.4~)